- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104128044
作品紹介・あらすじ
事件の背後には、警察も公表をためらい、裁判にも提出されなかった恐るべき真実があった。捜査資料と精神鑑定書の再検討、関係者への追加取材で浮かび上がる見落とされた矛盾。新たに発覚した宮崎自身の手になる驚くべきストーリー…。既存の報道と精神病論争を覆し、闇に葬られた戦慄の「筋書き」を浮かび上がらせる渾身のノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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正直、大変読みづらい本だった。あまり詳細は知らないが幼女が連続して殺された事件、かつ遺骨を遺族に送りつけてきた事件くらいの認識しかなく本書を読み始めた…事件の概要などもなくいきなり自分は真相がわかった的なところからあちこちの供述を引用しては著者の言いたいことを立証していく形式で。
結局、結論としては宮崎勤は精神鑑定で言われたような精神異常でなく正気?で緻密に事件をやり遂げた犯人である、ということが立証したかったように読める。でもただ結果的には死刑になっており、精神鑑定の結果はともかく最初から一定の責任能力は認められていたわけで。一冊書くほど何が言いたいのかよくわからなかった。全く腹落ちしなかった。
ただこの事件は感情がない事件だと感じた。後の秋葉原事件や多くの連続/大量殺人は犯人の感情がある、それは家庭の不具合や貧困からの怒りや哀しみが動悸になっており、それを私たちも感じる。ただこの事件は大人を相手にできない青年が幼女を狙ったという事件で、そこには正に被害者をモノとしてしか扱っておらず、感じない無機質な犯人像しか感じない。もし今の発達障がいなどの検査もある中で精神鑑定したらまた違う結果が出るのではないかしら?と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事件におけるマスコミ報道のあり方、事実とはおそらく異なる法廷の真実とは?