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- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104161041
感想・レビュー・書評
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1934年生まれ、2010年没。
青年期に戦後を過ごして来たそうした人のエッセイである。
右派ではないが、日本は確かに
敗戦を経て接ぎ木をされたというのはある。
どのように切断されて、なにが残ったのか
今からでは見えないものも多い。
それにしても、感傷的な憂いを帯びてはいるものの
根本的なところで明るい感じがするのは
この著者自身が悔いはあれど、
生き続けて来たことに充足感を感じているのだと思える。
それだけ、死の匂いは濃厚で
しかし、それは特別な悲劇ではなかった。
そういう時代を経て接ぎ木された上に、
曲芸師よろしく私たちは座っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示