風の男白洲次郎

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 78
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104196012

作品紹介・あらすじ

"昭和史の隠された巨人"の人物像を、夫人である白洲正子ら多数の知人の証言でたどる。

感想・レビュー・書評

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  • 理想の、というか 憧れる生き方ですね。
    自由奔放でありながら 一目置かれ、
    デスクワークはせず ご意見番・オピニオンリーダーとして
    世の中から必要とされる・・・。

    戦中・戦後の偉人達と対等に渡り合いながら
    表に出ることなく己の人生を全うした男。
    権威には吠え咬みつくが、困っているひとには面倒見のよい男。
    頑固な半面、どこかユーモアのある人間。

    白洲次郎の生き様を綴ったこの本を読んでると、
    大空を見上げたように、なんだか視界が拡がるのです。
    普段の仕事や生活の閉塞感も、ちっぽけなことさ、くよくよするなと思えます。

    この本の出版にあたり、白洲次郎の没後、語録・伝記を残そうじゃないかと
    集まった発起人・幹事がまた錚々たるメンバー。
    発起人・麻生和子、堤清二、宮沢喜一ほか、幹事・豊田章一郎、盛田昭夫ほか。

    奥様も奔放な方で、家庭的ではなかったようですが、
    とにかく ため息が出るくらい かっこよく 気持ちの良い男ですな。

  • クールというのはまさにこの人のためにある言葉ではなかろうか。かっこいい、という言葉より、クール(冷たいという意味ではなく)のほうがふさわしい気がする。

  • 若者には若者らしい思想があるように、老人には老人らしい思想があるべきであり、老人が若者に媚びたようなものの考え方をする 

  • 高い矜持を持つこと
    ひるまないこと
    Coolであることを心がけること

    これ大事ですね。

  • 関連本を読めば読むほど人間性に惹かれます。
    ご存命だったら現在の政治に喝を入れてくれてたことでしょう。。。

  • 白洲次郎のことが前から知りたくて、
    何冊かあるなかで最初に選んだ本です。
    語録の積み重ねだけじゃなく、
    戦前戦中戦後の流れに沿った
    時代背景が簡潔に見えて読みやすかったです。
    もっと知りたいし、もっと他の本も
    読んでみたくなりました。

  • H.20.10.10.IBF.840

  • 2008年1月ごろ。市立図書館で。
    白洲次郎伝。
    割と淡々と書かれている印象。現代語訳の「プリンシプルのない日本」を読んだ後だから、そう感じたのかも知れませんが。

  • この人は心底かっこいい。人物の魅力が十二分に本に出てるかはどうなんだろ。
    7 Oct 2006

  • 白洲夫妻をよく知る人物による評伝。

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著者プロフィール

1950年生まれ。古美術評論・随筆家。成城大学大学院博士課程(国文学)終了。著書に『風の男・白洲次郎』『骨董屋という仕事』など、編著に『白洲正子「ほんもの」の生活』『別冊太陽 青山二郎の眼』など多数。

「2015年 『かそけきもの 白洲正子エッセイ集<祈り>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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