赤い月 上

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104451012

感想・レビュー・書評

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  • 戦禍の満州、日本ロシア中国の関係。どんな状況だったのかをまざまざと見せつけられた。

  • 昔読んだ本

  • なかにし礼の自伝的小説“赤い月”を
    読んでみました。

    内容は第二次世界大戦前後に起きた満州国
    でのある一家の盛衰やその周辺で起きた
    事件などが自伝的小説だけあって
    生々しく綴られいる。

    読み終わったあと、この小説を原作にした
    映画、赤い月(主演:常盤貴子)を観たの
    ですが、筋に変わりはないのですが、
    所々、原作とはかなり違っていて、
    最後まで観るまでもなく
    止めてしまいました。
    ( ̄。 ̄;)

    原作の内容をうまく削ってストリートを
    まとめるなら良いのですが、内容が
    変わっていたり、ある登場人物が、
    小説では出てこない場面で、登場させて、
    場面を一部割愛したりしていてがっかり。
    やはり、映画を観た上で、映画で
    描き切れない部分を小説で読むのが、
    私には合っているようです。

    テレビ東京で制作したドラマ版
    (主演:高島礼子)を観てみようかなぁ。

  • ドラマはみてましたが、そうとは知らずに購入。映画もあったそうですね。

    主人公は波子だと思いますが、牡丹江保安局(簡単にいうとスパイ)の氷室を軸に読んでいました。それぞれの立場で、「幻の満州国」の希望と絶望を味わうのですが、国家とのはざ間で、「満州」にいや日本に翻弄されていた姿は印象的でした。

    それが阿片にやられて、それを克服していく中にでてくるのですが、そこまで追い込まれないと自分を表現してはならなかった当時の状況が鮮明に伝わってきました。その意味では原作のほうがよかったですね。

    また牡丹江に波子一家が着いた頃、まだ何もないところから繁栄(一時的にでも)していく姿は、満州=引揚げのイメージが強かったので、印象的でした。

  • えぐいけれど、事実こういう時代があったのだなあ...。妻の父上から頂いた1冊、ただこの表紙ではなかったのが残念。
    主人公の女性がこどもたちに向かって言う「あなたたちは私自身...」というシーン、うまいことを言うと印象深いです。
    映画になっていたのですね。常盤貴子。

  • 壮絶なストーリー、で片付けていいのか分からないレベルで素晴らしいです。
    戦争の中、一人一人がエゴに生きてる。
    けれど、それに嫌悪感を感じられないくらい登場人物が魅力的。

    小説は客観視するのが普通なのですが珍しいぐらいに氷室さんには共感するのが多かったです。
    でも、個人的にはママさんに振り回されたいという願望がww最低でエゴな人って好きww

  • 2004年5月。

  • 一攫千金を目指し満州へ渡り
    戦争の中を必死に生き抜く著者の母をモデルとした1冊
    今もそうだけど、
    戦争中もやはり女性は強かったんだなと
    しみじみ思いました。

著者プロフィール

1938年旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『赤い月』『天皇と日本国憲法』『がんに生きる』『夜の歌』『わが人生に悔いなし』等。

「2020年 『作詩の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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