マリン・スノー

著者 :
  • 新潮社
3.29
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本棚登録 : 45
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104621019

作品紹介・あらすじ

多くの兵士の霊が眠る硫黄島が、いまふたたび流血の地と化そうとしていた。南硫黄島沖の深海から隆起した海底火山のカルデラで、中国の潜水艦が沈没。この事件に端を発し、日本の潜航調査船が爆破され、中国のものと思われる国籍不明機が日本領空内を侵犯するといった事件が続発する。はたして中国の目的は?調査にあたった海上自衛隊硫黄島航空基地隊と、航空自衛隊のファイター・パイロットたちは、一連の事件の真相に迫れるのか?マリン・スノーの舞う海底カルデラの謎をめぐって、硫黄島海域はいままさに一触即発の情勢となった-。

感想・レビュー・書評

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  • 飛行機は墜落させられ、船は爆破される。
    そんな描写を飛行機の中で読む。

    硫黄島周辺を中国船が怪しい動きを見せ、北朝鮮の謎の組織が何らかの係わりをみせる。
    硬質な文章は事実を詳細に描き、人が次々と死んでいくのに、なかなか事件の核心に迫らない。

    この本、横書きの方がよかったと思います。
    ページの大半がカタカナら数字やアルファベットだったりすることもあるくらいなので、縦書きだと内容が頭に入ってきにくいのです。

    だから読んでいても、現在のシーンなのか過去のシーンなのか、戦闘機の話だったか潜水艦の話だったか、時々混乱しました。
    詳細に書いてあるから、余計に話に入り込めない。
    もったいないと思いました。

    多分話は手に汗を握るはずのものですが、そんなわけで私には物語に入り込むことはできませんでした。

    ただ、ある人物の肩書と生活が不自然だと思ったのですが、やはりそこがポイントでしたね。
    全体的に人物描写は、自衛隊の描写よりも平坦だったような気がします。
    ちょいと残念。

  • 一応硫黄島を舞台にした隣国との絡みの話。
    うーん…途中まですごく緊張感をもって読めていたんだけど、最後は一つの部分にスポットを当てすぎて戦闘物としても物語としてもボヤけてしまった感じがする、実際にこんな状況でこんな展開にはならんだろうってツッコミながら読んでしまう。
    それでも自衛隊に詳しい人はそこそこ楽しめると思う。
    まあテーマも難しいよな。

  • 帯に冒険小説と書いてあったので、そういう小説を期待したら★3でした。
    自衛隊小説だと思えば★4かなという感じです。
    それ以外でいえば、中国の横暴さなんて今の情勢などを考えさせられる内容でしたね。

  • どわあ、中国との現状からすると、シャレにならんつーの。
    んー、でも結局そういうことなのかもしれないな。
    世の中、ゼニなのよね……

    日本版「トップガン」てな感じでしょうか。
    硫黄島ってそんなんなってるんだー。
    自衛隊や最新兵器に詳しい方は、すっごく楽しく読めると思います。
    空自と海自が格好良くいっぱい出てきます。
    (海の話なので、残念ながら陸自だけ出てこない)
    四分の一くらいは読み流さざるを得なかった私でも、結構楽しく読めました^^;
    クール直人の操られ方が、ちょっと安易かなという気はしましたが。

  • 航空自衛隊,中国,北鮮が絡んだ物語だが,空自の活躍がすごい.中国の振舞いは現実を如実に示している感じ.

  • 苦労して手にいれた1冊デス。<BR>
    マタマタ潜水調査艇がでてまシタネ。<BR>
    取材力はすごい。が、設定や組み立てがシッカリしてる割には物語の佳境が頼りない感じ。作者が軍オタなのかナァ、とか思ったりw<BR>
    でも読み応えはありまシタ。

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