最後の恋

  • 新潮社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104655212

感想・レビュー・書評

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  • 阿川佐和子さんの「海辺食堂の姉妹」は阿川さんらしい作品。明るくって、いじらしくって、、、こういう話好きです。柴田よしきさんの「LAST LOVE」お見合いをしてもうすぐ結婚、そんな時二人の間に恋が始まった。ホッとするお話です。穏やかな恋の始まり。こんなのもイイねぇ

  • 期待したほど“燃えるような恋”ではなかったのでちょっと肩すかしな感じ。
    でも、いろんな人の作品が読めてよかった。
    今度はその中で気に入った人の別作品を読もうと思う。

  • 8人の作家による短編集。

    一番面白かったのは、阿川佐和子さんの『海辺食堂の姉妹』。
    快活で社交的な姉と、内気で人見知りな妹。
    姉は自分に比べて男性との接点がない妹の行く末を心配してあれこれと気を遣うものの、実は妹のほうが陰で複数の男性を手玉に取るほど大胆な娘だったという、現実にもよくあるようなお話。
    そんな妹の本性を知って驚きながらも、一人の人を愛する自分のほうが幸せだと、なおも優越感に浸る姉の姿もリアル。
    少し現実離れした海辺の町を舞台にしつつ、リアルな女同士の感情を描いているところが好きです。

    沢村凛さんの『スケジュール』、柴田よしきさんの『LAST LOVE』も、最後の展開がうまく考えられていていい作品。
    どちらも知らなかった作家さんなので、これまでの作品も読んでみたい。
    特に『LAST LOVE』の最後は好きだな。
    はじめから何とも思わなかった人と恋に落ちることはないと思っていたけれど、こういうのもありなのかもしれない。

    どの作品も、本のタイトルである『最後の恋』がテーマ。
    これが最後って思える恋が、いつかはやってくるのでしょうか。。

  • 時間をかけ過ぎたせいか、面白かった印象がない。

  • 最後の恋、をテーマに短編が8編書かれている本。それぞれに視点やテーマが当然違い面白かった。

    主人公は飼い犬で、飼い主が結婚することで、恋敵に大事な人を取られてしまう話。読み始めてすぐに人じゃないのか、というのはわかったけど、視点としては面白かった。
    亡くなった愛する人を想い続けていると話。最後までそれは気がつかなかったけど…(苦笑)
    スペックで決めた相手だけど、段々その人に惹かれ、その人がいい、と思うようになる話やら。
    他にも性同一性障害の女性の恋や、手痛い失恋から復活する最後の恋、などなど。

  • 先日タモリ倶楽部で、タイトルや裏の紹介文、装丁を変えて売れた文庫として紹介されていた。確かにこのタイトルは良い。ジャケ読みだった。表紙や紹介も良かったけど、あんまり面白くなかったから、がっかりした覚えがある。

  • 58-6-1

  • どれもちょっとづつ・・・
    ふ~~~んって感じ

  • ヒトリシズカ
    予想もしない悲しい展開にびっくり

    海辺食堂の姉妹
    真逆の姉妹 内気な妹を心配する姉だったが、実は妹はかなりのやり手!!
    天国でおとうさんとおかあさんもびっくりしただろう
    お姉さんが好きな彼とうまくいきますように!

    スケジュール
    何事もスケジュールどおりにこなすのが大得意なヒロイン
    恋もスケジュールどおりにでき、た?!

    LASTLOVE

  • 8人の人気作家による
    「最後の恋」をテーマにしたアンソロジー

    どれも、ひとひねりされていて
    読み応えたっぷり

  • いろんな恋愛の形があるなぁと、かなり客観的に考えた。
    「最後の恋」をテーマに集められた作品集。

    最初の「春太の毎日」で、ひたすらに飼い主を思い続ける春太がいとおしくなった。私は男の子は猫しか飼ったことないけど、こんなに自分の事思ってくれるなら、男の子もいいかもしれない。

    あと、個人的には阿川佐和子さんの「海辺食堂の姉妹」も一筋縄ではいかなくて好きだった。

    食堂の看板姉妹。
    いつも陽気な姉と、引っ込み思案だけど料理上手な妹。
    姉も母も父もこの妹は「お嫁に行けるかしら?」と心配している。でも妹が病気で寝込むと、やってくるわやってくるわ妹に恋する男たち。意外とやり手な妹の一面が覗けるなんともちょっと笑える話。

    この「最後の恋」ってシリーズ化されてるんですかね?
    ちょっと他のも読んでみたいです。

  • 角田光代さん、松尾由美さんの作品が良かった。
    三浦しをん 春太の毎日…春太の正体に気付いたら笑った。
    谷村志穂 ヒトリシズカ…胸が詰まるような悲しさも東京タワーは静かに包み込む。
    阿川佐和子 海辺食堂の姉妹…低予算ドラマの脚本みたい。
    沢村凛 スケジュール…計画通りに進む人生に一体どんな意味があるのか。
    柴田よしき LAST LOVE…大した話ではなく退屈だった。
    松尾由美 わたしは鏡…鏡という謎かけが面倒臭いなと思っていたけど、最後に意外な事実が明かされた時は感動ものだった。こういう人たちがもっともっと自己主張できるようになったら素晴らしいだろうな。
    乃南アサ キープ…大人な雰囲気のバーで一人恋心に思い煩う女性の後ろ姿を見たら、その女性に恋心を抱きそう。
    角田光代 おかえりなさい…評価はこの作品。習慣の中に愛情が現れる、例え愛する人が目の前にいなくても。心の美しさは神秘的で崇高なもの。心だけは誰にも破壊することはできない。

  • 8人の作家による最後の恋をキーワードにした短編集。
    阿川佐和子の「海辺食堂の姉妹」と柴田よしきの「LAST LOVE」が良かった。

  • 松尾さん目的で。
    ほかにも有名な作家さんばかりで
    おもったより楽しめた!

  • (2014/9/5読了)
    再読かもしれない。
    大好きな三浦さんや、角田さんや柴田さんなど気になる作家さんの名前に惹かれて、書架から直接借りました。

    春太の毎日(三浦しをん)/ワンちゃんの恋&不器用な恋。
    ヒトリシズカ(谷村志穂)/
    海辺食堂の姉妹(阿川佐和子)/想像のつかない展開。妹はやっぱり計算している!
    スケジュール(沢村凛)/一般的でありながら、信念をもち、こんな女性になりたい
    LAST LOVE(柴田よしき)/
    わたしは鏡(松尾由美)/性同一性障害の女性の恋。中に登場している小説が素晴らしいかった
    キープ(乃南アサ)/
    おかえりなさい(角田光代)/離婚する夫の昔話に登場した老婆に胸が熱くなった

    (内容)
    それは、人生に一度だけ訪れる奇跡。こんなに誰かを好きになるのは、この恋で最後かもしれない。どんな結果に終わろうと、永遠に輝きを失わない恋がある。“最後の恋”をテーマに、人気女性作家が個性と情熱で磨き上げた、宝石のような8つの物語。ホームページ「YEBISU BAR」「Yahoo!Books」の大好評連載「プレミアムストーリーズ」がついに単行本化。

    (目次)
    春太の毎日(三浦しをん)/ヒトリシズカ(谷村志穂)/海辺食堂の姉妹(阿川佐和子)/スケジュール(沢村凛)/LAST LOVE(柴田よしき)/わたしは鏡(松尾由美)/キープ(乃南アサ)/おかえりなさい(角田光代)

  • 春太が愛しくて、泣けた。

  • 久々のオムニバス。大好きな沢村凛さん、柴田よしきさんが入ってたので借りたのですが。。一番良かったのが、角田光代さんだった。(笑)

    「最後の恋」というタイトル通り、最後の恋というのはやっぱり結婚?と思いきや、いろんな最後の恋が出てきた。三浦しをんさんと谷村志穂さんはネタが途中でばれる方式で、松尾由美さんは、異色と言っては悪いのだが、異色な最後の恋だった。。ちょっと切ない。

    さて、一番良かった角田さん。。。う~ん。。これと言ってどこが良かったとか、感動したとかはないのだけど、最後の恋というタイトルで考えると、やっぱり老婆にとっての最後の恋だったのかな?

    ストーリーは、ある青年が大学時代の怪しいバイトで、知り合った
    老婆と、その老婆の家で過ごす時間が心地よく、いつの間にか自分にとっての幸せの基盤になってたという話。
    老婆の家は古かったけど、どこか懐かしく、老婆はいつも青年にビールや心のこもった手作りの食事を出してくれた。

    読んでいて、その空間に自分もいるような懐かしい気持ちになれた。老婆のご飯も母の作ってくれたご飯のように懐かしく。最後、青年は大人になり、結婚、離婚をするのだけど、それでもちゃんとその空間のような幸せは築けてたのかも知れないと気づくところで話は終わってる。「最後の恋」とはちょっと離れたラストで、悲しいラストだけどなぜかほっこりするような終わり方が、角田さんらしいラストでした。

  • 最後の恋が集まった8編のアンソロジー。春太の毎日・ヒトリシズカ・海辺食堂の姉妹・スケジュール・LAST LOVE・わたしは鏡・キープ・おかえりなさい。三浦しをんさんの「春太の毎日」は『君はポラリス』で読んでた
    が良い作品、「海辺食堂の姉妹」/阿川佐和子さんの作品が良かった、海辺の食堂を切り盛りする姉妹。おとなしい妹の行く末を心配する姉だったが、妹が寝込むと次々に見舞客が……。引っ込み思案に見えた妹が、実は中々計算高く、しっかり者なはずの姉の方が不器用で純情で真逆な二人。

  • 好きな作家ばかりの編集で、一粒で何度もおいしく読みました。

  • 一番のお気に入りは、三浦しをん「春太の毎日」。
    春太が愛らしく、ほっこり。
    阿川佐和子「海辺食堂の姉妹」は、海外のおとぎ話のような、不思議な魅力。
    柴田よしき「LAST LOVE」もよかった。
    幸せの余韻を感じられる話が、好み。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-a1e1.html

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿川佐和子の作品

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