ハイパーインフレの悪夢: ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105062712

作品紹介・あらすじ

日本が背負う多額の震災復興資金。財政秩序と金融節度が限度を超えたとき、貨幣は価値を失い、国は死ぬ-。財政破綻国の過去が警告するこの国の「明日」。

感想・レビュー・書評

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  • 赤字国債の発行に国家財政を依存している日本。先進各国も、景気刺激策、周辺諸国救済のために紙幣を大量に刷る。歴史の教科書では僅かに触れられている程度のドイツの国家破綻の歴史からハイパーインフレについて考える。

  • 第一次世界大戦後にドイツで起きたハイパーインフレについての本です。
    原著は1975年とやや古めですが、邦訳は2011年にでたばかり。
    ハイパーインフレは社会全体を破壊しますが、その中でも利得者も生む。
    大部分の犠牲者は飢えと混乱で理性を無くしてしまうと。
    当時は紙幣の乱発がインフレを招く、という知識が
    中央銀行にも知られていなかったとか。
    本書は金融の本としても、ワイマール共和国史としても
    記述が浅く、シュトレーゼマンなどの人物にも軽くしか触れられていませんし、ナチ党やドイツ共産党についてもギャング扱いで、この辺を詳しく学んだ私にはどうも馴染めませんでした。

  • ハイパーインフレになると日常がどのように悲惨な状態になるかよくわかる。救いが無い。海外脱出しかない。

  • 極まったインフレが起こると何が起こるか、人、国がどうなるのかを知れる本。

    需要と供給、為替相場における通貨安/通貨高など経済の基本的な考え方を知った上で読むと、より実感を持って読めると思う。

  • 円高とインフレが現実味を帯びてきた今だからこそ読みたい。
    ハイパーインフレの最中には、銀器よりも1キロのじゃがいものほうが、グランドピアノより豚の脇腹肉のほうが一部の人にとっては価値があった。

  • 戦争の種は平和条約のなかに蒔かれる。
    赤字財政支出政策しなければ国内で流血内戦になっていた。
    財政不足から紙幣の乱発によりハイパーインフレ、その後の大不況と失業になりヒトラーが選ばれる。

  • 衣食足りて礼節を知るの世界を再認識

  • 2023年1月号

  • 第一次世界大戦後のドイツ。お金を大量にばらまきインフレを起こした。インフレは人々の生活を貧しくし、結果としてドイツがヒトラーによって戦争に進む要因になった。お金のばらまきという観点では、今の日本によく似ている。お金のばらまくことによって、お金の価値が減少し物価が高くなる。つまりインフレが起こる。ドイツの歴史をたどると今後の日本が朧気ながら見えてくる。もしかするとインフレによってハイパーインフレが起こり、日銀はなくなり、新しい円が生まれるのかもしれない。

  • 世界的インフレ いや、日本だけか 

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