部長、その勘はズレてます! 「A/Bテスト」最強のウェブマーケティングツールで会社の意思決定が変わる
- 新潮社 (2014年6月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105067311
感想・レビュー・書評
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この本に書いてあるのは、きちんとテストして確認しながら先に進もう、というとてもシンプルなことなのだが、そういう態度はなかなか日本では定着しない。根拠のない、仮設にもなっていないような”説明”だけで、テストすればわかるようなことも確認しないままウヤムヤにしてしまわれるのを見ることがとても多い。結果に直面する勇気がない、ということなのではないかと思う。
日本では STAP細胞の騒ぎにもあったように、確認しなくてもいいようなことを大げさにテストを行って、結果、時間もお金も盛大に無駄にしてしまうようなところもあって、テストとか検証を行うセンスが根本的に間違っていると思うことがままある。小さなテストでこまめに確認し、レベルをあげていく、ということがどうしてできないのだろうか。文化の違いを考えてしまう。
もちろんアメリカでだって、そうだそうだテストしよう、と初めからなることはなく、エラい人のツルの一声で決まってしまうことは多いのだが、そういう場面への対処方法なども書いてある。
自社のサイトや、アプリのインターフェイスなどの改良にも役立つし、テストについての考え方を知るためにも役立つ。軽く読める本なので、IT関係者は特に、読んでみるといいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Web制作会社に入って驚いたことの一つに、成功例などのノウハウがストックされてないことだった。しばらくいてわかった事は、作ったらそれで終わりという案件がほとんどであること。
会社としてはPDCA回してノウハウを貯めたいけど、クライアントがそういう考えではないことが多かった。
ただ最近になってクライアントの意識もだいぶ変わってきたように思う。
ABテストツールはPDCA文化を根付かせるための絶好のツールだと、この本を読んで感じた。なんといっても母数さえあれば試したことに対する正否が短時間でわかる。
Webの醍醐味は試したことの成果がデータでわかることにつきる。
早く試してみたい。 -
これほど実務に役立ったABテストの方法が明記された書籍はあっただろうか!