魔の聖堂

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105348014

作品紹介・あらすじ

ロンドンに今も残る、異様な様式の七つの教会で発生した連続殺人。捜査にあたるホークスムア警視正の前に立ちはだかるのは、十八世紀の建築師ニコラス・ダイアーが仕掛けた「謎」-過去と現在を二つの文体で往復しながら読者を迷路に誘い込み、イギリス読書界を慄然とさせた現代の「言葉の魔術師」ピーター・アクロイドの最高傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 魔の聖堂

  • イギリスの7つの聖堂建築にまつわる殺人物語。
    悪魔の変容を示す歌、ドルイド教、遠い時代から宿命づけられていた殺人事件。

    物語としてみると半端なところで終わるためこの評価だが、取り憑かれる本だ。読後しばらく本の雰囲気に飲まれた。
    アクロイドの物語にはどれも隠秘学的な要素が入っているが、この本では聖地、結界、魔境、そういう「場所に由来する力」の描写を強く感じる。
    『原初の光』の遺跡にも通じるかもしれない。

    建築家のモデルになったNicholas Hawksmoorと6つの教会について、もっと知識をつければより面白くなるのだろうか。
    いずれ再読したい。

    Amazonあらすじ:
    ロンドンに今も残る7つの教会で発生した連続殺人。捜査にあたるホークスムア警視正は、18世紀の建築師ニコラス・ダイアーが仕掛けた謎につきあたる。過去と現在、神と悪魔が交錯する戦慄のゴシック・ホラー。

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