早すぎる夜の訪れ: 自殺の研究

  • 新潮社
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本棚登録 : 62
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105410018

作品紹介・あらすじ

なぜ、人は自殺するのか?どうすればそれを防ぐことができるのか?最新の研究成果と歴史・文化・社会的側面の双方から、自殺という行為とその防止策を探究する。自身、未遂体験をもつ全米有数の臨床心理学者による、生きるための「自殺学大全」。

感想・レビュー・書評

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  • かなり大局的な視野・論点で語られていて、臨床的にはどこまで役に立つのか疑問。

  • 足立区図書館にて。
    自殺に至るまでの心情をエッセイで再現してみたり、統計的なデータをまとめていたりと、「自殺」について幅広い側面から書かれている。
    恐ろしいことに、自殺する病って遺伝するらしい。
    私は死にたいと思ったことは1度もないけど、いつか剃刀でのどをかき切りたいという衝動に駆られたりするのだろうか、と不安を覚えた。
    死が最善の策としか思えないほどの絶望感ってどれほどのものなのだろうか。
    希望が感じられなくなる病ってどんな病よりも恐ろしいと思う。

  • 2007/11 読。

  • タイトルの通り。著者も精神疾患に罹っていて、何度も自殺を考えた事のある人。

    まず、心理学から入っていく。
    自殺者の心の変遷を自分はもとより様々な自殺(未遂)者の事例から理論を展開している。
    筆者が張本人だと感情が入りすぎて理論的を逸することもあるんだけど、この人の自殺に対しての距離感は悪くないと思う。

    家族や環境の話もあるけど、衝撃的なのは自殺のケーススタディ!!
    ・・・・・・確実かもしれないけどもっと普通に死のうよ・・・。でも、死因別数でリストもあって、普通の死に方が確かに多い。ただ、酷いのは結構酷い。日本ではここまで悲惨な自殺は無いだろうな・・・。

    それから、脳内や体内の化学物質の量に有意差が見られるものについて書いてある。やっぱGABAは少ないらしいです。抑制系N頑張れー。ってか、興奮Nを抑えれば?
    そんな事を考えながら、なかなか興味深い一冊でした。抽象論に終始していないところが良い。

  • 絶対に、鬱の時に読んではいけない(たとえ軽い鬱でも)。この本は、「自殺大全」と言えるだろう。おびただしいほどの症例が載っている。とても勉強になるんだが、気持ちが引きずられてしまった。なぜ、ヒトは自殺するのか−永遠の命題だと思わされる。

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