ドリトル先生航海記 (新潮モダン・クラシックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105910013

感想・レビュー・書評

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  • 新訳。若々しいドリトル先生だ。

    「ドリトル」は、do little で、なまけものとのことだけれども、業績に執着せずに、好奇心と責任感に駆動される行動にはあこがれる。

    あのまま、善政を敷く王であり続けていたらとも、想像される。博士は鸚鵡の武力を背景に和平をもたらし、様々な近代技術を教えるものの、やり方そのものを教えたわけではなかったようで、島を去る時に「もう彼らは自分でできるから大丈夫」という話にはならないのだった。

    残された島民の独立の物語が、本編とは別にあるのであろう。
    科学者の偉業の物語も時代の価値観から自由ではない。

  • 中学生の時、図書室で読みふけった大好きなシリーズ。2作目にあたる「航海記」が福岡伸一氏の新訳で登場。訳者あとがきにあるように、井伏鱒二・訳では「わし」となっているドリトル先生の自称を「わたし」に変えたことなどで古めかしい感じが薄れ、親しみやすく読める。
    こまかい内容までは忘れてしまっていたけど、大人になった今でもやっぱり心躍る冒険譚!

  • ドリトル先生は医者で博物博士。でもなによりすごいのは、動物の言葉が話せること!
    一本気な先生と助手になった僕はとうとうあの島に向けて出航する!
    大人からみても、ああ、こういう人って、こういう事ってあるなぁと、中々楽しめました。

  • しばらく前に読了、していたのの登録忘れ。新訳ドリトル先生。
    井伏訳の妙なドリトル先生を敬う口調が気になって、ほかの訳ならどうなるのかなぁ、と思いつつだったのだけど、たしかに訳はよりさっぱり(「わし」じゃない先生の方が断然ひっかかりがない!)、でも先生崇拝はわりとそのままだなという印象。やっぱり訳だけの問題ではないのだろうな。時代の制約、というのは重々承知だけれど、それでも○○主義のオンパレードによって成立する先生中心主義は、ちょっとなぁと思う。それが先生の「フェア」さだとするなら、その「フェア」の成立に奉仕させられているもののことを考えるのが必要なのじゃないかしら。
    装丁のさり気ないスタイリッシュさがにくい。

  • 書店で見かけて、装丁のなつかしさ、美しさに(手がけているのは安定の新潮社装丁室)思わず購入。福岡ハカセの新訳なんですね。

    井伏鱒二氏の「古さはありながらもやはり名訳」に慣れているので やや違和感はあるものの、新訳もしっかり旧訳への愛情が感じられるため、安心して読むことができます。
    そしてやっぱりおもしろい!上品だし。イギリスへのあこがれ、読書の楽しみを改めて思い出させてくれる本です。

  • 読んで良かった。楽しかったけど、滑らかな展開で、少し退屈な感想を持った。

  • 井伏鱒二訳を読み返そうと思っていたら、、、福岡伸一訳ですって!!!

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    「「僕はスタビンズ少年になりたかった」という福岡ハカセの画期的新訳! 全ての子どもが出会うべき大人、ドリトル先生が帰ってきた。」

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著者プロフィール

1886~1947年。アイルランド人の母を持つ、イギリス生まれのアメリカの児童小説家。代表作は、この「ドリトル先生」シリーズ。2作目『ドリトル先生航海記』で、ニューベリー賞を受賞。

「2017年 『新訳ドリトル先生シリーズ全14巻セット 番外編『ガブガブの本』と日本初公開の短編もふくむ完全版 豪華BOX入り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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