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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106002366
感想・レビュー・書評
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古代ガラス研究、ガラス美術史、ガラス教育機関などの創設者である由水氏の著書です。古代ガラスといえば由水氏の本しか見当たらないくらい、以前は古代ガラスの本が少なかったので、その結果として、どれを読んでもだいたい同じ内容でした。そのため、この昭和57年に出版された本も今までと同じ内容だと思ったのですが、当然重なるところはあるものの、意外と新鮮な内容でした。
前回紹介した新羅王国の本で、新羅はなぜかローマ文化を取り入れているという疑問がありましたが、すでにその問題意識がこの本に見られ、ずいぶん前に見出したテーマだったんだと驚きました。
著者は東京ガラス工芸研究所創設者ですが、この教育機関を建てた理由やその苦労話はこれまで読んだ彼のどの本にも書かれておらず、初めて知ったのですが、不思議な縁や熱い想いが伝わる内容で面白かったです。
古代ガラス研究の草分け的存在である由水氏ですが、ガラスに掛ける情熱を少しいただいて、私も励みたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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