マインドウオッチング: 人間行動学 (新潮選書)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106003196

作品紹介・あらすじ

心理学者は、人間行動の研究から何を学ぼうとしているのか?究極的な目的は、人びとの行動がなぜそんなふうになるのか、理由を理解することにある。人間の行動に真の光をあてるのに、常識はあまり役に立たない。心理学実験による諸発見は、直観に反するもの、つまりびっくりするような、まったく予期しないもののことが多い。本書では、心理学の歴史上もっとも重要な諸実験をとりあげる。

感想・レビュー・書評

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  • 心理学の歴史上重要な諸実験を元に、教育、育児、犯罪など人間行動の様々な場面で
    人々の行動がなぜそんな風になるのか?を考察している本。
    実験に基づく結論なので、説得力があって面白かった。

    以下、本文抜粋。
    ・人間の行動は遺伝子により何かしら影響を受けている。
     「らせん状の図形(遺伝子の中に組み込まれた結合)が心に影響を及ぼし得ると示唆すれば、人々は大変動転する。しかし、そうでないと信じることは、頭脳の中の出来事が肉体から独立して起きるという仮説を容認する羽目になってしまう」
    ・権威ある人物に日道義的な行為を命じられると、きわめて強い軋轢が生じ、それが耐えがたいほどの高い緊張を生じる。
    ・行為者は、自分の行為の方向を決めるための情報を選ぶ環境に注意を集中する、
    外部の観察者は行為者とその行動に意識を集中する。
    その結果、行為者は自分の行為の原因を環境に帰しがちで、観察者は行為者の性格に帰する。
    ・拘置所の実験から、拘置所を恐怖の場にする最大の原因は、拘置所の環境と権力構造によるものと考えられる。看守のサディスティックな性質でも囚人の反社会的性質でもない。

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