福沢諭吉のすゝめ (新潮選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106005558

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  • 福沢諭吉という一筋縄ではいかない思想家を、日本的な共同体に埋没することを潔しとしない「異邦人」として読み解く試みです。

    単純な近代主義者でもなく、状況によって意見を変えるだけの浅薄な機会主義者でもなく、「独立自尊」の精神を日本に根づかせるために戦った福沢の思想と生涯を、平易なことばで解説しています。どちらかというと学術書ではなくエッセイのような語り口なので、非常に読みやすいと感じました。福沢の比類ない精神の強靭さに心を打たれます。

  • 男女が同じ部屋において同じ床に入ること、これほど大きな人生の喜びがあるだろうか。
    まず獣の体を作り、それから基本的倫理を植え付け、最後に知識を与えよ。
    自分自身の判断力で、人生を生ききる。

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著者プロフィール

1948年鎌倉市生まれ。1975年東京大学文学部倫理学科卒、在学中にフランス政府給費留学生としてフランスに2年滞在。1980年同 大学院比較文学比較文化博士課程単位取得満期退学。静岡大学講師、バルセロナ、リマ、ブエノスアイレス、パリで教えた後、 1995年福岡大学人文学部教授。2016年退職、名誉教授。佐賀県唐津市で「からつ塾」の運営にも当たる。
著書は『精神分析の都』(作品社) 『福沢諭吉のすゝめ』(新潮選書) 『ユダヤ人の思考法』(ちくま新書) 『正宗白鳥 何云つてやがるんだ』(ミネルヴァ書房) 『メタファー思考は科学の母』(弦書房)『科学と詩の架橋』(石風社)など。

「2023年 『石を巡り、石を考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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