聖少女

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106006081

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  • 作者曰く「不可能な愛である近親相姦を、選ばれた愛に聖化することをこころみた」作品。
    「パパ」を異性として愛してしまった未紀と、姉であるLと関係を持ってしまったKが出会い、物語が始まる。ある日、未紀は交通事故で記憶喪失となり、語り手であるKは、未紀が綴ったノートを見ることになる。そこには、未紀と「パパ」の愛の過程が綴られていた。これはどこまで真実なのか、困惑するK。
    未紀によって語られる「パパ」との愛は、赤裸々ながらも生々しさは感じられず、漠然としたイメージのみが残る。これが「聖化」なのかどうかは分からないが、極めて精神的、観念的な作品世界であることは確かである。

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著者プロフィール

1935年高知県生まれ。大学在学中に『パルタイ』でデビュー、翌年女流文学賞を受賞。62年田村俊子賞、78年に 『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞を受賞。2005年6月逝去。

「2012年 『完本 酔郷譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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