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- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106006081
感想・レビュー・書評
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作者曰く「不可能な愛である近親相姦を、選ばれた愛に聖化することをこころみた」作品。
「パパ」を異性として愛してしまった未紀と、姉であるLと関係を持ってしまったKが出会い、物語が始まる。ある日、未紀は交通事故で記憶喪失となり、語り手であるKは、未紀が綴ったノートを見ることになる。そこには、未紀と「パパ」の愛の過程が綴られていた。これはどこまで真実なのか、困惑するK。
未紀によって語られる「パパ」との愛は、赤裸々ながらも生々しさは感じられず、漠然としたイメージのみが残る。これが「聖化」なのかどうかは分からないが、極めて精神的、観念的な作品世界であることは確かである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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