屏風絵の景色を歩く (美術館へ行こう)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106018695

作品紹介・あらすじ

こう見れば、もっと楽しい!美術館で出会うさまざまな名品を第一線の専門家がわかりやすく解説。豪壮な桃山時代の息吹を受けて、屏風という大画面に展開された、日本の四季・祭礼と風俗、西洋への好奇心。その華やぎを凝縮した一冊。図版オールカラー。

感想・レビュー・書評

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  • 屏風絵の基本がわかる。
    2019/11/17

  •  名作の数々の解説。でも、2点ほど心に残ったことを。

     長谷川等伯の松林図について、Wikipediaでも、「松林図屏風はその伝来、製作の事情など不明な点が多いが(完成作でない下絵を屏風に仕立てたものだという説もある)」という記載がある。これは襖絵の下絵だったのではないかというお話。その外側にも絵があったとすれば、全く違う印象の作品になる。

     また、本物を見てみたいのは、重要文化財 レパント戦闘図・世界地図屏風(世界地図)香雪美術館蔵 この本のこの絵の解説の冒頭で、「屏風絵に通例の金雲も登場する。」とあって、はっとさせられる。そう、日本画らしからぬ立体感がただよっているので、見落としていた。本物はどんな感じなのだろう。

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著者プロフィール

1948年、愛知県西尾市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。専攻は日本美術史。サントリー美術館主席学芸員、群馬県立女子大学文学部教授を経て、現在、岡崎市美術博物館長、群馬県立女子大学名誉教授。文学博士。
主な著書に、「狩野探幽ー御用絵師の肖像」(臨川書店2014年 徳川賞)、「日本絵画の見方」(角川選書2004年)、「美の架け橋ー母国に遣わされた屏風たち」(ぺりかん社2002年 芸術選奨文部科学大臣賞)などがある。

「2018年 『屏風と日本人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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