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- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106020360
作品紹介・あらすじ
壮大な中国大陸を舞台に激動の三国時代を生きぬいた英雄・豪傑たち、なかでも異彩を放つのが智謀のほまれ高かった諸葛孔明。五丈原に流星とともに逝ったその波瀾の生涯を、中国文学研究の俊英と中国撮影20回に及ぶ写真家が、史実にもとづきリアルに感動的に甦えらせる。
感想・レビュー・書評
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C0322
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諸葛孔明といえば三国志における名軍師というイメージがあるが、実は大政治家であるというのを紐解いている。
もちろん、軍師としても有能であったのは間違いないのだが、フィクショナルを誇張した三国志演義ではなく、できるだけ史実に迫っていくところが面白い。
例えば、諸葛孔明vs周瑜の知恵比べではなく、周瑜が諸葛孔明に不穏な動きを感じていたこと、赤壁の戦いは実質的に曹操vs孫権であったことなどを解説している。
三国志の時代に諸葛孔明の辣腕が発揮されるのは、赤壁の戦い以後であったことは本当に感じられた。
また、劉備が関羽の仇討ちとして戦いで敗北したのちに既に蜀と呉は関係改善に向かっていたことなど、知られざる三国志時代の内幕も興味深いものがあった。
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