ドイツ~チェコ古城街道 (とんぼの本)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106020612

作品紹介・あらすじ

南ドイツを横断してチェコのプラハまで、ヨーロッパを代表する観光ルート・古城街道が全長約一千キロに延長された。武骨な中世の城砦から華やかな宮殿まで、"古城密度"ナンバーワンの街道を、古城に伝わる悲喜こもごもの伝説や沿道の祭り、風物などをたどり、古城を改装したホテルに泊まりながら、歴史の旅をとことん楽しむための一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ドイツは本当に旅(というか住み)慣れており、ドイツの色々な地域のドイツ語のガイドブック(日本の物とは異なり、文章が中心で解説が詳しい)を何十冊(百以上かも)も読んできた私から見ても、素晴らしい1冊。

    古城街道(+ボヘミアの温泉三角形)の各場所の美しい写真が贅沢に載せられているので、それだけでも旅に出たくなる。そのほとんどが、日本のマスツーリズムとは無縁の素朴で本当に伝統のある町であるのもよい。
    それに加え、編集に中世史家の重鎮・阿部謹也さんが携わっておられるので、文章が非常に重厚で、読みごたえがある。今の日本のチャラいガイドブックとは比べ物にならないガイドブックである。

    これを初めて読んでから、それまではあまり知らなかった(日本語のガイドブックにも載っていない)Fränkische Schweiz (Gößweinsteinなど) を歩いたが、森で感動的な旅をすることができた。
    HirschhornやGundelsheimなども、この本で知って訪れた。

    パッケージツアーのような表面的な旅に全く満足できない方にお勧めします。

  • 【再編集 追加更新】

    13年・6/5(火)O.A.BS−TBS「地球バス紀行」紹介地域。図書館貸出

    これも、また縁。といった所。深い趣があったりと、興味深いものも感じたので…健ちゃんに感謝です☆

    【地球バス紀行バージョン】古城街道ルート

    ミュンヘン→(200キロ)ニュルンベルク城[このルートで、一番東側]→(170キロ)グッテンベルク城→ハイデルベルク城→マンハイム[古城街道・ドイツ側の出発点]

    ※ふと、呟く「淋しがり屋」と健ちゃんが…

    ※時々バックに流れる、個人的好みのBGM、聞き覚えのある、「クラシック」ワールドの心地好さに包まれながら…

    著書そのものは、マンハイムから東側に説明されてます。情緒深さに溢れた、城に込められた歴史の数々、勉強になりました。

  • 絵を描く資料や視覚的にイメージを湧かせるための資料などにしたかったのですが、街道ということもあって主に外装や町並みで、肝心な内装面が少なくて「小説の資料」にするには不十分ですが、古城街道をテーマにしている本なのでそれは贅沢な話です。
    城や町並みがカラー写真であり、小さいですが現地の人によるイベント風景なので民族衣装もちらっと見られるのでいい本かもしれません。

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著者プロフィール

1935年生まれ。共立女子大学学長。専攻は西洋中世史。著書に『阿部謹也著作集』(筑摩書房)、『学問と「世間」』『ヨーロッパを見る視角』(ともに岩波書店)、『「世間」とは何か』『「教養」とは何か』(講談社)。

「2002年 『世間学への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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