- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106022722
作品紹介・あらすじ
これぞ、美のオールスター! 正倉院展を10倍楽しめる必携ガイド。奈良の都にもたらされた約9000点もの国際色豊かな工芸品や文物のなかから、その宝物すべてを誰よりも身近に知る著者が、聖武天皇遺愛の調度や生活道具、楽器、遊戯具、文房具、仏具、染織品などアイテムごとに厳選。見どころや細部までわかりやすく紹介する、これぞ決定版! 全点鑑賞制覇をめざすためのチェックリスト付き。
感想・レビュー・書評
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正倉院事務所長さんが正倉院宝物のなかから181点を選りすぐってわかりやすく解説したもの。
写真も大きくて豪華でした。
正倉院展を観に行くにあたっての事前勉強として読み始めたのに、面白くて何度も読み返し、ちゃんと読み終わるまでに1か月くらいかかってしまいました。
これだけ素晴らしい歴史を現代につないでくれている正倉院宝物。
明治に成りあがった大久保利通さんが正倉院の染織品を切断して絹織物の生産推奨のために配ったという話は本当にガッカリしました。
廃仏毀釈で各地の素晴らしい仏像やお寺の宝塔などを破却したのもそうだけど、幕末の偉人とされる下級武士の面々が行った明治初期の政策は本当に傲慢。
いい加減、今の政治家に繋がる幕末から明治の政治家を美化し過ぎちゃダメだと思う。
だから大河ドラマとかでも幕末モノは嫌いなんだよな!
※後半、正倉院宝物と違う方向の感想ですいません。
そういう横暴で歴史や美術を知らない成りあがりの政治家たちから宝物を守ってきた人たちの苦労を思うとつい…。 -
キュレーションされた宝物の豊富な写真が見どころで、1200年前の奈良時代の遺物とは思えない保存状態の良さに瞠目する。どの儀式に使われた等々、各点の来歴が比較的明らかなので、いながらにして当時を体感出来るし、侘び寂びとは対極の色鮮やかな装飾や意匠に富んだデザインには、唐をはじめとした豊かな国際色が透けて見えるよう。我々が知らない日本がかつてあった証を、この薄い一冊で視覚的に味わえるのだから、一見の価値がある。これほど貴重なものが現存するのを見知らなかった事を恥ずかしく思えるほどだった。
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一年で奈良が一番にぎわうと言われている正倉院展。
数年前に初めて行ったときは、雰囲気を味わって帰ってきた。
友人に誘われ、今年久しぶりに見に行くことになった。
宝物って実は、ちゃんと知ればすごいものなんじゃない!?
突如そんな考えが湧いて、予習をしてみようとこの本を手に取った。
写真が美しい、大きい。
見るべきポイントがわかりやすく書かれている。
わたしのような初心者にはうってつけの書だった。
正倉院宝物の多くは、聖武天皇遺愛の品を光明皇后が東大寺に奉献した品。
日本史の教科書で知っていたつもりだったが、今回そのことをあらためて思う時、宝物の一点一点が、愛おしくかけがえのないものに思えた。
歴史はつながっている、千年以上もの時を経ていまに受け継がれている。
正倉院展に行くのが楽しみになった。
図書館スタッフ(学園前):ほっこり
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/841857 -
螺鈿の美しいこと。白蝶貝よね。鳥毛篆書屏風絵は鳥毛を貼って表された篆書が面白い。
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カテゴリーに分けて紹介しています。
どれも美しく、完成されたセンスに呆然とします。
解説はやや大袈裟な気もしました。