- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106027673
作品紹介・あらすじ
警察から逃げる途中で気を失った伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来鎖国を続けているその孤島では、喋るカカシが島の預言者として崇められていた。翌日、カカシが死体となって発見される。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止できなかったのか?ミステリーの新時代を告げる前代未聞の怪作。第五回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。
感想・レビュー・書評
-
重力ピエロ
ラッシュライフの後に、図書館で借りて読んだ。
賞について、やや揉めたのか?酷評されてる内容まで書いてあった気がする…
「桜」は、度々別の本を読んでる最中に
思い出すことが多い。
伊坂幸太郎さんは、ここまで現実離れはしていないが、ありえなそうな設定を成立させる話が多い。
小説を書くこと自体がそういうモノなのか
もしれないけど
成立させる力がこの時からある。
文庫版を買って手元に置いている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カカシはほんとに生きていたの?
-
いろんな角度からのエピソードで構成され、最後にバラバラと思えたパズルが見事にはまっていく。途中残酷な描写もあり、顔をしかめながら読むことも。また、自分の人生において絶対的に、一瞬たりともかかわりたくない本当に恐ろしい人物が出てくる時は背筋がぞっとした。だけど最後は大団円で終わり、清涼感さえ感じた。面白かった。
-
結構最後らへんまで、どう物語の展開があるのか見えなかった。最後には繋がっていくけど、ファンタジー要素も少しあるから、納得すっきり!ってかんじにはならなかった。
でも伊坂幸太郎はやっぱり面白い。
城山が胸糞悪い。 -
なんとかコバトが本書とゴールデンスランバーに出てくる。
作者はよほど好きなのか? -
勧めてもらって読みましたが
面白かったです。
伊坂さんは、最初から掴むのが上手いですね。
ありえない設定なのに、すぐ引き込まれる。
そして、一つ解けると1本の道が
すーっと見えてくるから
爽快です。 -
死ぬということは『終わる』こと。
生きるとは死ぬまで生き『続ける』こと。
当たり前のことだけど、
この本読んで気付きました。
死はもちろん、とても悲しいけれど
生き続けることも大変だ。 -
こんなに伊坂作品が好きだと豪語しているのに、
実はデビュー作をこのたび初めて読みました。
(読んでいなかったことすら、失念してました。)
「これが噂のしゃべるカカシかい」と
初めて優午が登場した時には感激しました。
でも、カカシがしゃべるわりには、現実的。
あまりファンタジー性を感じません。
おそらく伊坂さんの淡々とした文体のせいでしょう。
伊坂作品を語るうえで必ず出てくる「伏線」。
今回もそこらじゅうにちりばめられた伏線が、
最後にぐいぐいと(やや強引なぐらい)
束ねられて結末に向かうのはさすがですね。
そして、最後の最後で分かる
現代の鎖国「荻島」に欠けていたもの。
まさか・・・それだったのか・・・(ネタばれ防止)
最後が一番ファンタジーです(笑)
つか、ロマンチック。
荒削りな部分も多々ありますが、
この読了感が伊坂作品の醍醐味ですねぇ。 -
知り合いにおすすめしてもらって読んだ。伊坂幸太郎作品は伏線回収がうまいから楽しみだったけど、とにかく長かった。ラストは面白いんだけどちょっと東野圭吾みを感じる。でもやっぱりスカッとはするしさすが伊坂先生って感じ。
-
文庫の書き直し前を確認。
ニュアンスも少しずつ違う。