- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106036651
作品紹介・あらすじ
漢方なんてアテにならないでしょ?胡散臭いし、「科学的」じゃないし…。いえいえ、臨床の現場では、原因ではなく症状を診て対処する漢方治療は、けっこう効くんです。オックスフォード大学で博士号を取った元「サイエンス至上主義者」の外科医が、患者と向き合う中で徐々に「発見」していった漢方の魅力を語り尽くす。
感想・レビュー・書評
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僕にとって漢方薬はプライマリーな専門領域ではない。しかし勉強はしたい。アプローチとしては患者を見ながらそのつど経験値を積んでいくというやり方と、本を読んで包括的に学ぶ。これをブランコのように行ったり来たりしながらスコーシずつ理解を深めていくというものだ。本は同じような書き筋だと飽きてしまう。だからいろいろなアプローチで読みたい。証から入るもの、証からあえて入らないもの。いろいろなことば、いろいろな文体を楽しみたい。
本書も、特徴ある「ことば」を持っていて、通読しやすかった。リーダブルな教材であるというのは、ノンスペシャリストにとって必須の条件の一つだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
購入したのは、もうずいぶん以前のことだと記憶しているんだけど、途中で挫折したというか、飽きたというか、そんな状態になってしまい、長らく積読状態にあったもの。自分の中で熱が上がっていることもあり、先日の漢方図鑑に引き続き、本書も改めて、頭から通読。症状ごとの処方例の項がよい感じ。ことある毎に紐解きたい。
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漢方の名前難しいから読むのも難しい。
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もともと外科医であった先生が漢方薬を学び家族にも喜ばれるようになったそうです。
初心者にもわかりやすく漢方薬について解説してあります。
西洋医学の補助輪として漢方を使うことを勧めています。
現象を改善するのが漢方薬。患者さんの症状にあわせて使用することで改善すればそれでよしということです。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11928439917.html -
ハーバードで学んだ西洋医から見ても、漢方は効く。エビデンスという言葉の読み方を学びました。
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すっと入ってきました。
”漢方薬の出番は、少なくとも私が外来で使用している理由は、西洋医学の限界を感じた時です”
”必ず西洋医学的診断と治療は試みるべきで、漢方治療が先行することは通常は慎むべきと思っています”
というスタンスで書かれているからだと思います。
漢方に詳しい先生の講演などでは「わざわざ漢方でなおさなくてもいいんじゃない?」って症状を漢方でなおした症例を呈示してドヤ顔しているのをみて違和感を感じることが多いですが、この本は上記のスタンスが貫かれているために拒否反応無く読めました。
そして、西洋医学では対応しきれない主訴が無数にあって毎日のように巡り会うのは事実ですからね。
外来に出る以上、それを無視するか、別の方法を探すかのどちらかしかない。 -
難解な漢方について、とてもわかりやすく書かれてあって、
とても読みやすかった。
「未病」という考え方が、すごく重要であることを、
自分の身をもって、しみじみ感じます。
西洋医学では軽視されがちなことも、
漢方であれば、患者さんにも満足を与えることをができると
わかりました。
漢方の魅力を知るのに、とても良い本です。 -
タイトルのごとく、現代のお医者さんが漢方の魅力を紹介した本。
漢方、というと、なんとなーく、体への悪い刺激が少なそう、「薬漬け」という言葉から一番遠そう、というイメージ。その分、ピンポイントでは効かないんじゃないかなーというイメージもあった。「漢方治療」と「漢方薬治療」の違いってことらしい。へー。中国のあの長い歴史から生み出されたものは、一筋縄ではいかないよね。
しかし漢字がこみいっていた。既出でもなかなか読めないものだな。 -
11/02/09。