死亡記事を読む (新潮新書)

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著者 : 諸岡達一
  • 新潮社 (2003年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100215

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死亡記事を読む (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 新聞は大学の図書館でたまに眺めるくらいで、ほとんど読んでいない。テレヴィも見ないので、ニュースは主にパソコンから。でも、著名人の死を知るのは、ケータイのニュースが多い。今日(11月23日)はそのケータイに、日高敏隆が亡くなったと教えられた。ネット上の死亡記事を要約すると、日本の動物行動学の先駆で、ローレンツやドーキンスの著書の紹介、エッセイでも有名。研究業績としては、モンシロチョウのオスがメスの羽で反射される紫外線を頼りにメス近づいていくことの発見。で、大体どこでも同じ。京都新聞がいちばん詳しくて、他の業績に言及したり、「岩波書店に務め(勤め?)ながら研究し」とか書いてある。死亡記事が詳しくするには、当たり前だけど日頃からデータを集めて、備えておくんですね。たしかに、詳しいほうが記事も面白いけど、詳しく書くのは後日でもいいんじゃないかな。感想としては、こういう新聞のつくられ方みたいのを読むのも面白いけど、ひたすらいろんな人の死亡記事を読んでみたかった。あとはどうでもいいことなのだけど、ネット上で「自重」っていう言葉がよく「自粛」みたいな意味で使われているけど、これは(今のところ)正しくないのだと思っていたら、1941年の大阪毎日新聞でも使われていて(p.117)、そうでないことを知った。ネグるという言葉、恐らくneglectから来たのだろうけど、「2次以上の微小量をネグる」みたいに、理論屋の先生が良く使う。でも、この本の著者も使っている(p.118)ということは、意外と一般的な言葉なのか?

  • 筆者は経歴を見ると分かるように、野球に深い思い入れがあるようで、本文中においても野球選手の記事について多くのページを割いており、野球にあまり感心がない自分にとって読んでいていささか苦痛であった。
    けれども、それは時間的な制約があるとはいえ、文化・社会に寄与した人に対してもう少し心を込めた記事を書いて欲しいという気持ちの強さでもあるため、納得のいく内容と読むことができた。

  • 自らを「死亡記事アナリスト」と称する元新聞記者が、各紙に掲載された死亡記事を丹念に分析し、「訃報ジャーナリズム」を提言する本。
    各紙の扱いにより、その人物の評価が現れるという意見はもっともだが、同じ人物・同じ新聞の記事における一面(硬派)と社会面(軟派)の温度差も興味深い分析だった。
    スポーツ関係者(特に野球)の訃報については、著者個人の思い入れが暴走する感もあるが、普段はほとんど目に止めない死亡記事への着眼は、有り体な意味で面白い。
    たかだか数行の記事であっても、それが毎日毎年積み重なるとすればすれば、ジャーナリズムの1ジャンルであってもおかしくないだろう。

  • [ 内容 ]
    ここには人間のドラマがある。
    眼光紙背に徹すれば、たった十数行の記事でも、その一語一語が奥深い―。
    夏目漱石から司馬遼太郎まで、文学者の死はいかに報じられてきたか。
    芸能人はなぜバカでかい記事になるのか。
    経済人や野球選手の扱いは業績に比して小さい。
    名前の右に傍線が引かれる由来は。
    軟派の社会面は見出しで勝負。
    …誰もが毎日目にしながら、実は知られていないその読み方。

    [ 目次 ]
    序章 草分け女性文化人三人の死
    第1章 小さな小さな訃報に味がある
    第2章 大別すれば関係者型と知名度型
    第3章 文学者に見る百年の変遷
    第4章 なぜ芸能人の扱いはバカでかくなるのか
    第5章 元プロ野球選手は寂しい
    第6章 伝説「泣くな別所」を検証する
    第7章 見出しに編集記者の苦吟あり
    第8章 ランランと三遊亭円生ではどっちが偉い!
    第9章 智恵とアイディアで読ませる記事になる
    終章 新聞社は「死亡記事部」を設置せよ

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  • 死亡記事にうつる、人生について。

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