審判は見た! (新潮新書 28)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100284

作品紹介・あらすじ

緊迫のクロスプレーで宙を舞ったカツラ、トイレ行きたさに「ゲームセット」、激怒する観客の包囲網からの脱出劇、果ては監督・オーナーとの駆け引きまで-。近年頻発する誤審騒動の度ごとにクローズアップされるプロ野球審判の存在。ジャッジは正しくて当たり前、ひとたび間違えれば、選手からはどつかれ、熱狂的ファンには命さえ脅やかされるという因果な商売。威厳と珍事の狭間で、審判が垣間見たプロ野球裏面史とは。

感想・レビュー・書評

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  • 予想外といっては著者に失礼かもしれないけど、意外に面白かった。野球好きの人にとっては、この本を読むとまた違った見方ができるのでオススメしたいかと。
    個人的に興味を持った箇所は、「第二章 プロ野球審判という職業」の『最高年俸は1,800万円』、「第三章 審判残酷物語」の『1試合で1週間は寿命が縮む』『理不尽な処分』、「第四章 ジャッジは不変か」の『皆が嫌がった野茂のジャッジ』『ジャッジを左右する捕手の技量』。
    また、第三章の最後の江夏氏の言葉(以下)も印象に残っている。“(前略)以前、審判の不要論が出たことがあったやろう。コンピュータに判定させようというわけやけど、コンピュータなんて、俺は大反対だね。野球そのものが味気ないものになる。野球というのは、人間がやっているから面白いんや。ミスジャッジもあるかもしれない。選手とのトラブルだって派生してくるだろう。だからこそドラマや感動というものが生まれてくるんや。肝心なことは選手と審判がお互い切磋琢磨して、それぞれのテクニックの向上を目指すということじゃないかな。選手だって一割台しか打てない者もおるし、三割を打てる者もおる。審判だって同じよ“
    (過去の読書記録登録のため評価なし)

  • なんか古かった。
    おっさんは喜びそう。
    審判の年収が意外と高かった。

  • [ 内容 ]
    緊迫のクロスプレーで宙を舞ったカツラ、トイレ行きたさに「ゲームセット」、激怒する観客の包囲網からの脱出劇、果ては監督・オーナーとの駆け引きまで ―。
    近年頻発する誤審騒動の度ごとにクローズアップされるプロ野球審判の存在。
    ジャッジは正しくて当たり前、ひとたび間違えれば、選手からはどつかれ、熱狂的ファンには命さえ脅やかされるという因果な商売。
    威厳と珍事の狭間で、審判が垣間見たプロ野球裏面史とは。

    [ 目次 ]
    第1章 審判失格(決死の大脱出;暴動を招いた「判定変更」 ほか)
    第2章 プロ野球審判という職業(初適用された「二十秒ルール」;反感を買ったオーバーアクション ほか)
    第3章 審判残酷物語(球団の圧力でクビ?;「一試合で一週間は寿命が縮む」 ほか)
    第4章 ジャッジは不変か(江川の恋人、掛布の愛人;皆が嫌がった野茂のジャッジ ほか)
    第5章 マスクと共にカツラが飛んだ!(トイレか王貞治か;トイレ行きたさに「ゲームセット」 ほか)

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 22年10月8日読了。

  • 2003年10月28日購入。
    2006年3月27日読了。

  • プロ野球において審判に与えられるべき権威とはどういうものか考えるきっかけになる。本書を読む限りでは少なくとももっと敬意を払われるべき役職だと思われるが…。

  • プロ野球の試合において全く注目されることのない「審判」に脚光を当てている。

  • (新書 - 2003/8)

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著者プロフィール

1957年北海道室蘭市生まれ。早稲田大学卒業後、土木作業などのアルバイトを転々とし、週刊誌記者を経てノンフィクション作家となる。スポーツへの造詣が深く、『Number』誌への執筆や野球・ボクシング界に材を取ったノンフィクション、コーチング本を数多く著す。また1998年に自らうつ病を体験してからは精神疾患の分野にも積極的に取り組んでいる。主な著書に『狂気の右ストレート 大場政夫の孤独と栄光』『巨人軍に葬られた男たち』『敗者復活戦』『メンタル・コーチング』『コーチ論』『ラストゴングは打ち鳴らされた』『医者にウツは治せない』などがある。

「2018年 『死が贈りものになるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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