ジャズの鉄板50枚+α: 新書で入門 (新潮新書 278)

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102783

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  • 初版2008年8月。再読。

  • 「ジャズの鉄板50枚+α」
    興奮。感動。滋味。哀愁。初心者でも絶対に楽しめる、100パーセント品質保証のジャズのアルバム50枚を厳選。


    ジャズ・・・19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ南部の都市を中心に発展した音楽形式。アフリカ系アメリカ人の音楽形式と西洋音楽の技術と理論が融合して生まれた。特徴は「自由」。演奏の中にブルー・ノート、シンコペーション、スウィング、バラード、コール・アンド・レスポンス、インプロヴィゼーション、ポリリズムなどの要素を組み込むことが特徴的とされている。


    その自由な表現形式は黒人音楽家のみならず白人音楽家にも注目され、技法や理論など急速に発展した。20世紀半ばには人種の枠を越えた音楽のジャンルとして認識され、現代音楽理論をも内包する高度な体系をつくりあげた。その結果、人種、国籍や狭義のジャンルを越えた音楽芸術の現代的様式の一つとなり、様々な方向性に発展を見せる現代の音楽の源流を形作った存在。


    まさに黒人、アフリカの自由への思いが詰まった音楽。私は個人的に黒人に強いインスピレーションとかリスペクト心を勝手に持っているので、ジャズは凄くかっこいいと思ってました。しかしそれ以上になんか難しいものと思ってもいました。何故かといわれても上手くいえないんですけどね。そんな私のような「ジャズはハードル高い」って感じている人に、同じ状況にいた著者・神舘和典氏が「ジャズを聴くきっかけになるCD」を教えてくれます。


    こういうあるものの良さをその良さを知らない人に勧める本は著者の伝えたい(相手が理解しやすい形で)思いとそのものへの愛情の深さが肝と私は思っています。その点、この「ジャズの鉄板50枚+α」は十分神舘氏の熱と思いが伝わってきます。


    また、神舘氏自身が始めは洋楽ロックや日本フォークばかり聴いていて、ジャズは何か自分と縁の無い音楽と考えていたことが背景にあるという点が私の興味を惹きます。なぜなら私もどちらかといったらロックよりだからです。


    さらに、今回選んでいるジャズCDも名盤ではなく、あくまで聴きやすさ重視で選んでいる点も嬉しいですね。やっぱり結局何もわかんないですから、私は。なので聴きやすいのが一番聴きたくなりますw

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