- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104091
作品紹介・あらすじ
いまアフリカに、世界中の熱い視線が注がれている。「大虐殺の地」ルワンダは「アフリカのシンガポール」を目標に急成長。マサイ族の生活も携帯電話の普及で一変した。タンザニアやボツワナは、資源をテコに「中進国」への戦略を描く。不幸な歴史に苦しめられてきた豊かなる大地で何が起きているのか。大反響を呼んだNHKスペシャル「アフリカンドリーム」の取材チームが深層に迫る。
感想・レビュー・書評
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アフリカに関しての知識はまったくないので、アフリカの今が知れた。
ジムロジャースがいっていた、アフリカは中国式の発展を採用するというのが大分現実的になっているのかもしれない。
つまり独裁を維持しながら、発展していくということ。
独裁をもう少しやわらかくいえば、中央の統制のもと。ということになる。
これなら日本も同じといえるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了
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本書はNHKスペシャル「アフリカンドリーム」の書籍版。テレビでは出せなかったディープな出来事もふんだんに含まれている。アフリカを知っている人にとっても、知らない人にとっても知的な刺激にあふれた内容になったのではと思っている(まえがきより)、とのこと。
例えばアフリカ各国の歴史をざっと把握するためにwikipediaを覗いたりしたことはないでしょうか?いわずもがな、そのほとんどでヨーロッパ諸国の植民地支配が影響しており、根源として、それらが様々な争いの火種となっていることが多い。
そういうことが前提としてあるわけだけど、徐々に新しい時代が始まりつつある。再びまえがきを引用すると、「グローバリゼーションは、これまで先進国がアフリカから資源などの富を収奪するためのものだった。しかし、知恵を絞って新たな人材・情報・マネーを生かせば、グローバリゼーションを順風に変え、自立への追い風に変えることができる。そうしたことに気づき、実現し始めた人々の姿をアフリカの各地で見られるようになった」と。
こういうのを読むと、そのアフリカンパワーの力強さもそうだし、例えば第三章の「中国企業アフリカ進出最前線」にある中国の貪欲さ、国家レベルの取り組みなどで、果たして日本が彼らと対等に渡り合える何かを持っているのか?と感じざるを得ない。いや、実際には様々な日系企業がアフリカに進出しているのだろうけど、この凄まじいパワーにどの程度ついて行っているのだろうか。そもそもその輪に入る必要があるのだろうか?
光と闇が交錯するアフリカ。本書だけではなくいろいろ出ているので、それらもあわせて読むと、なお面白いんじゃないのかなと思いました。
(過去の読書記録登録のため評価なし) -
Vol.190 9億人の大市場!携帯電話を駆使するマサイ族に何を見る?
http://www.shirayu.com/letter/2013/000383.html -
「9億人の大市場アフリカ」と標榜するには取材範囲が随分限られているが、考える視座を与えてくれる良書。さらりと読み流せる。読み流した後であれこれ思考を広げるにはもってこい。
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レビュー省略
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2010年に3回シリーズで放映されたNHKスペシャル「アフリカンドリーム」の取材をベースに執筆された本。東アフリカの現状をを、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、エチオピア、ザンビア、タンザニア、ボツアナ、ジンバブエ、南アフリカの順で紹介している。
民族紛争など様々な問題を抱えつつも豊富な鉱物資源をベースに発展し続けているアフリカの状況が理解できた。本書から7年、更に発展しているんだろうなあ。それにしてもアフリカに投資し続ける中国の動きが不気味。 -
久しぶりのアフリカ!
移民のパワーに関して良く考えてたよねー。ということを思い出す。