スジ論 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 62
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106903

作品紹介・あらすじ

礼儀のないガキは仕事場にいらない――「大人」のルール51。「面倒を承知で正論を吐く」「“いい顔”の線引きをする」「綺麗に別れる労力を惜しまない」――芸歴46年、厳しき芸能界で培われた仕事のスジ、生き方の流儀とは。

感想・レビュー・書評

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  • タレントである坂上忍さんの本である。

    タイトルの通り
    著者が芸能生活の中でどんなスジを通してきたか、
    またどんな先輩にスジを通されたか
    などを自身の体験を交えながら
    面白おかしく、
    しかしとても一本筋の通った
    真っ直ぐな文面で
    読書に伝えてくれている。

    老害がなんか言ってるようにも
    解釈できてしまうが、
    芸能界を長年生き抜いてきた男の
    タイトル通りの
    スジ論!
    を存分に披露してくれてるように感じる。

    これが一人の男の生き様だ!
    という感じ。





    ただ一つ、皆さんとは違った形で私は本作を読んでいる。
    実は私はその昔、
    坂上忍さんの近くにいた時期があるのだ。

    その時の彼の行動が
    まさに本作通りなのである。

    行動を先に見て、
    思考を本を通じて聞かせてもらった感じ。

    そういう意味では私にとっては
    本作品は星五つの何度も読み直したい本である。

    当時の著者の行動と思考が思い出され
    そのスジの通った立ち振る舞いを
    自分も見習いたくなるのである。

    いつか私もスジを通して本書の感想を
    本人に伝えてみたいものである。

  • まあ、おっさんの価値観がわかる本。
    そういう意味では勉強になる。

    ただ、前半だけで後半はほぼ雑談で意味がない。

  • 坂上忍が自身の芸能生活を振り返って書いた自伝。

    筋を通すことが大事だと言いつつ、我田引水な部分があることは否めないが、それでも一度芸能界で沈んでから浮上しただけにその言説は説得力があった。

  • 778.2

  • ほぼ同世代の「スジ」の通し方は、とても納得する。自分の下の世代にこのスジの通し方を見せてやらなければならない

  • 本業以外で 本を書くというひとをとくに尊敬します
    彼の スジももっともだと思います・・・あたりまえすぎる内容・・・でもそれが書けるのがいい
    とくにいかが残りました。

    P48 賢い「甘え方」を覚えたほうがいい
    ほんとうに行きたければ、甘えてそして行動をする、甘えるという行為は当たり前の礼儀を弁えた者のみに許された特権なのだ、という展開 それは上司でなくても、どんな関係でも有りうるのだなと思います。 甘えるではないけれど、いややっぱり甘えているのかな、誘われたら即行動したい性質です。

    P171 わたし達おやじ課せられた義務は、自身の価値観を伝える、時におしつけることなんじゃないか、そしてそれがひとつの目安になって、自分なりの生き方を探せばいい
    ある程度子供たちが育った我が身にとって、まさにそうかもなぁ、どう子供たちは価値観をとらえてくれているのかな、すくなくとも間違ってはいないような気がする、そんなことを感じます。

  • さらっと読めるのは酔っ払ってかいているからなのでしょうか。芸能の世界でもこだわりがある人はカッコ良いですんね。

  • この本を読んだ当初は下記のようなことを言っていましたが、
    2017年の日馬富士の暴力事件関連で坂上さんの意見を聞いてから
    「あ、この人のキャラクターって嘘だな」と感じることがあったので
    正論を言う人という印象は今はさほどありません。
    むしろとても上手に大衆に迎合する人だなぁという印象。
    ただ、この本に書かれているような、社会を生きる上での
    最低限のマナーみたいなものは必ず弁えておくべきではあると思います。

    -------
    とにかく痛快の一言でした。

    おそらくスジ=義理人情の両方が備わっている人だと思った。
    同じようにスジを武器にする人はたくさんいるけど、
    人情が欠けていたり、実はかなりの自分基準で
    相手に迷惑を逆にかけている…という場合も多い。

    もしかしたら昭和な考えって言われるのかもしれない。
    でも、私にとってはこの方の言うことは本当にド正論だと思う。

    2016.11.8

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著者プロフィール

坂上忍(さかがみ・しのぶ)
1967年、東京都に生まれる。70年、3歳で劇団に入団してデビュー。テレビドラマ『下町かあさん』(72年)出演を皮切りに国民的子役として活躍。以降、ドラマ、映画、Vシネマ、舞台と多くの作品に出演し、97年には映画『30~thirty』で監督デビュー。舞台の脚本・演出も手がける。2009年には、キッズアクターズスクール「アヴァンセ」を設立し、自身の子役経験を生かした独自の指導方法で評判を集めている。近年はバラエティ番組での活躍が目覚ましく、2015年4月からは『バイキング』(フジテレビ系)で全曜日メインMCを務めるなど多くの番組にレギュラー出演中。
著書には『偽悪のすすめ』(講談社+α新書)、『パグゾウくんとシノブくん。』(講談社)、『力を引き出すヒント』(東邦出版)、『坂上忍の女の人生めった斬り!!』(エムオン・エンタテインメント)などがある。

「2016年 『日めくり まいにちパグゾウ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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