投資なんか、おやめなさい (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 352
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107337

作品紹介・あらすじ

銀行・証券・生保 激怒必至の衝撃作! 「老後のために投資が必要」なんて大間違い。「何に投資すれば?」と窓口で訊くなんて愚の骨頂。経済ジャーナリストがつぶさに明かす、騙されないための資産防衛術。

感想・レビュー・書評

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  • 至極もっともなことが書かれている。その意味では良書だと思う。

    ただ、少しでもお金を有利に増やしたいと思うのは人の常。その意味では賢くリスクをとりながら運用するのは大事なことだと思う。

    筆者は勉強もせず、人任せはやめなさいと言うことが一番言いたいことだと思う。私も改めて肝に銘じて、投資に取り組んでいきたい。

  • とてもロジカルでわかりやすい。昨今の投資ブームがバブル期に自然発生的に生まれたものではなく、バブル後に意図的に作り出されたものであることも、第2章にわかりやすく述べられている。そして第5章は、投資を始めようと考えている者に、立ち止まって考えることを促す、最良のアドバイスとなっている。ただこの本は、デフレ下の2017年に書かれたもの。円安とインフレ進行の可能性が出てきた今、著者のアドバイスを再度聞いてみたい。

  • 儲かる話には裏があることが多いから鵜呑みにせずに預貯金を増やしましょうというお話。本書のレビューには賛否両論があるが、反論できるくらいの金融リテラシーがある方は投資してもよろしいのではないでしょうか。反論できないレベルなら預貯金にしておいたほうが良いかもしれない。

    結局のところ、投資をはじめたいなら勉強してほしいと主張されているだけで、そこまでひどい本ではないと思うな。

  • 「投資なんか、おやめなさい」ってタイトルは投資を否定してるんじゃなくて、
    「(自分の損得も見極められず、金融機関や保険会社が勧めるままにやるくらいなら」やめなさいって意味だった。確かにその通りだなと。

    結局目の前の情報だけみたら「自分が得する」と感じることでも(例:加入者に○万円プレゼントとか)、結局金融機関や保険会社も利益を出さないといけないわこだから、ウラがあるのだ。と改めて学んだ。
    外貨建てを勧める理由も「手数料ビジネス」という甘みがあって、為替等のリスクは契約者負担だし、売り手は手数料が入って確実に損はしないるという仕組み。これはなるほど~と思った。

  • タイトルに惹かれて読んでみた。自分も世間の風潮に倣って投資を考えているが、確かに書かれている内容に同意はできる。ただ、この本でも触れているようにすべての投資を否定しているわけではなく、投資をするにも手数料を加味した判断が必要という前提を頭に入れることを求めている。タイトルがやや煽り感が強いが、他人に進められることなくある程度は自分で情報を取りに行く努力が問われているということか。

  • 銀行が大きな収益源として狙っているものは、個人向け投資とカードローン。

    毎月分配型投信は危険。

    インデックス投資信託がおすすめ。

  • 投資商品を買う場合、パンフレットに書いてある言葉の裏を読んで、そのリスクに自分が耐えられるのかを考えられるか。商品の種類や用語、銀行仕組みや海外モノのカラクリ、これらわかりにくいお金の話を事例や数字を使ってものすごくわかりやすく解説してくれる一冊。勉強になる。

    結局のところ、老後までになんとか手持ちのお金を準備しておかなくてはというなら、状況次第ですぐに引き出せる預貯金や、自分で投資方針が決められる株式投資などを選ぶべき、とのこと。

    投資商品それぞれの真のリスクの正体がわかって経済初心者が少し賢くなれる本。

  • 意外と真っ当なことが書いてある印象。
    外貨建て生命保険、手数料の高い投資信託、毎月分配型投信、外貨預金、マンション投資、個人年金等、投資に明るくない人が引っかかりそうな商品について欠点を述べている。
    保険や外貨預金を「投資」と一纏めにするのは違和感あるが…
    自分で考えたり調べたりしない人は投資はやめた方がいい、余裕資金で投資すべきという結論。

  • 保険、年金、投資信託、などの金融商品の基礎が学べる。資産運用はちゃんと自分の頭でしっかり考えなければね、というお話。

  • 日本がインフレにならない限りは

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著者プロフィール

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリスト。難しい経済と複雑なお金の仕組みを、わかりやすく解説することに定評がある。一貫して庶民の視点で、生活に根差した独自の家計論を展開。多くの雑誌に連載を持ち、テレビ番組のコメンテーターらラジオ出演も多い。

「2016年 『荻原博子のやさしい家計簿2017』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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