バカ論 (新潮新書)

  • 新潮社
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107375

感想・レビュー・書評

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  • 「バカ」という言葉がたくさん出てきます。
    何十回登場しただろうか…(笑)

    少し上から目線の文章なのがちょっと気になった。まあそうなっちゃうのも分かるし、良さなんだろうけども。

  • 「一線は越えたのか?」と聞くレポーター、「どうしたら売れますか?」と聞く若手芸人…。迷惑なバカから笑えるバカ、愛すべきバカまで、バカを肴にビートたけしが芸論や人生論を語り尽くす。

    放送コードが厳しくなった今日のテレビでは言えないことを縦横無尽に語る。年寄りの繰り言のように感じるところもあったけど、頷けることが大半だった。
    (B)

  • 毒舌への期待感をもって読んだ。前半ではバカというワーディングを使いまくり、先行き息切れするのではと思ったが、後半は落ち着いたトーンの語りが進む。言葉の弾みが軽く一気に読み終わるが、何かを得ようというより嘆きの中で共鳴を楽しむ。著者自身のこれまでの活動には負の側面があると思うが、現代の風潮への痛烈な呆れがバカという言葉に込められている。

  • ビートたけしによる、世にはびこるバカどもを一刀両断するバカ論。
    昔のツービートのネタや、たけしのオールナイトニッポンを彷彿とさせる内容。
    第五章の「こんなバカ好がきなんだ」では、タモリ、さんま、笑福亭鶴瓶、所ジョージらについてのコメントを載せているが、特にさんまについて「教養なき天才」とひょうしたところに深く同感。
    あらためてたけしの頭の良さを思い知らせてくれる一冊だった。

  • 読みやすくておもしろくて、気がついたら読み終わっていました。愛すべきバカ、尊敬できるバカって素敵だなと。

    あの国立施設はぜひ実現を(笑)

  • 世の中バカばっかりだってたけしさんが言ってます(笑)。


    夢が見つからない・自分を探す・老後をどう過ごしたら良いかわからない。
    嘆いてばかりいないで、身の程を知れ、努力すれってことかな。


    漫画みたいに読めてしまう。でも、漫画以上に面白い♪

  • レビュー省略

  • 小説『アナログ』を恋愛小説だと自身で書いていた。僕はそうは思わないのだけど。すまぬm(_ _)m

  • 痛快&感服です。
    第四章の『テレビは”オワコン”か?』あたりは特に勉強になる。
    そもそも”お笑い”のルーツは道化なのである程度媚びを売ることは必要だし、何が受けるかはまたその国の歴史なんかも絡んで来るので、一概に権力者に批判を向けた笑いを日本のお笑いに持ち込もうとするというのは浅薄で、かといって皇室をネタにはしないが政府は批判する、というのもダブルスタンダードであり不公平という。そりゃあ時代に合わせて変化するのも必要だけど、そこをまず押さえた方が良いというのは本当にそうだ。

    そして、学校において教壇と生徒の間の段差がなくなったように、高座やステージと客席との段差・区切りがなくなったことに対する警鐘もおもしろい。
    「スターのような存在を目の敵にして、全員で引きずり下ろして「お前も、俺たちと変わらない。仲間だよ」とやるのが今という時代なんだ。」という一文は、SNSが台頭してきたことによって一般人達が悪い意味で批評家になっているという、現代の問題にまさに関連する部分だと思う。元々日本人なんか右ならえの国民なんだから、私は日本人にSNSなんて逆に馴染まないと思っている(こうやって自分も活用しているけど)。周りがこうだからといってそうでなければいけないという強迫観念が働き、結局「みんながそう言っている=常識」と思い込み、それに外れてる奴らを善人のツラをして(相手の人生に何も責任をとらないくせに)袋だたきにする日本の現状に繋がってしまう。
    ビートたけしのこういう一連の発言が、本を読んだ人だけではなく、もっともっと話題になってくれればいいのに。

  • とても痛快だったけどたけしさんは繊細な人なんだなぁと思いました。

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著者プロフィール

1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

「2022年 『浅草キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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