番号は謎 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108730

感想・レビュー・書評

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  • よくぞ幅広い分野の番号トリビアを集めたと思う。ただし、内容は想定の範囲内であった。

  • 電話番号、マイナンバーカード、自動車の
    ナンバープレートなど、世の中には番号が
    溢れています。

    唯一無二である証でもあるし、地下鉄のア
    ルファベットと番号の組み合わせにより、
    外国人も理解することができます。

    また高校野球の背番号は主に守備位置と連
    動しており、番号に「意味」を持たせてい
    ます。

    特に自動車免許証の免許番号には大きな
    意味が隠されているのはご存知でしょうか。

    最初の2桁は免許証を発行した都道府県を
    表しています。東京で免許を取った人は
    「30」大阪なら「62」。そして3、4桁
    目は免許を取得した西暦年の下2桁。最後
    の桁は紛失や盗難によって再発行された回
    数なのです。

    このように意味を持った番号や、付番され
    た歴史など、普段何気なく使っている番号
    の謎を解き明かした一冊です。

    特に郵便番号にはドラマが秘められていま
    す。

    トリビア的な知識を得たい人には最高の
    一冊です。

  •  身の回りのいろいろな物の番号に関するトリビアをまとめた読み物。電話番号、郵便番号から国道番号、駅の番線、車のナンバー、図書、商品バーコード、スポーツの背番号、銀行番号、原子番号、天体の番号、テレビチャンネル、マイナンバーなどなど、いかに身の回りには番号が多いかがわかる。内容は深く掘り下げるというよりは広く浅くという方針なので、個々の蘊蓄はすでに知っていることも多いが、テンポよく読みやすい文章で、ときおりのぞく著者の個人的意見にニヤリとさせられながら楽しく読める。もちろん取り上げられていないものもたくさんあり、ぼくとしては鉄道なら列車番号や車両形式番号、科学ならCAS化合物番号など、取り上げてほしかった大物もあるが、それはないものねだりというものだろう。有機化学ライターが本業の著者だが、ニッチな趣味をおもちのようでこういう余技本もどんどん書いてほしいものだ。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    一〇桁は田舎者の象徴?-電話番号/不思議な順序にはわけがあるー郵便番号/混沌と抗争のナンバー史ー自動車のナンバープレート/魔境を照らす一筋の光ー鉄道にまつわる番号/国道100号が存在しないわけー道路にまつわる番号/番号界の絶滅危惧種ーナンバー銀行/プライドと序列意識の間でーナンバースクール/「四戸」はどこへ消えた?-地名と番地/選手が背負うもう一つの顔ー野球の背番号/神様は10番がお好きーサッカーの背番号/サーキットに散った伝説の27番ーF1レース/腱鞘炎を防いだ縞模様ーバーコード/情報のいたちごっこは続くー図書分類/数字に現れた出版業界の勢力図ーISBN/無限に挑んだ男たちー天体の番号/空き番号に潜むドラマー欠番/目には見えない神の数字ー原子番号/交響曲マイナス1番を書いたのは?-音楽/視聴率はチャンネル番号で決まる?-テレビチャンネル/ウィンドウズ8は6・2-バージョン番号/文化と見栄とプライドとー型番/「究極の番号」は問題山積ーマイナンバー

  • 「番号」の姿はシンプル。
    しかし、それが持つ力は大きい。それが意味するものは深い。それが歩んだ歴史は長い。その進化は未知。

  • 番号の謎がわかった。

  • 番号にまつわるさまざまな逸話を集めたエッセイ。面白くてためになる雑学がいっぱい‼️

  • 一見雑多にジャンルを並べているのがかえって読みやすかった

  • 番号なんて切り口がいっぱいあるから、校正者を試すような話になっている

  • とんこつラーメンとかにあるこなおとしみたいな一冊。「好きな人はとことん好き」の極致。実にいい。

    鋭意作成中の「全国高校データベース」と重なる内容もあり実に楽しく拝読しました。とっかかりはなんでも良くて、好きなことをとことん突き詰めていくと、帰納的に何か本質が見えてくることがある。そしてそれは欲求のままにやってることなので、何かを導き出せるかもとかいう期待なんて何もしてない。故にモチベーションに波がなく、寝食を忘れて没頭できる。書いてる本人は楽しいとあとがきで触れる作者の気持ち分かるなぁ。生業にしてる以上は多少打算が入るんだろうけど、こういうのを好きなことを仕事にするって言うんだろうな。ただ、とっても好きなものを少しでも嫌いになる可能性がある時点で、趣味にとどめておきたいなと個人的には思う。

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著者プロフィール

千葉大学大学院社会科学研究院准教授。1976年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)

〈主要業績〉
『「平等」理念と政治――大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義』(吉田書店、2014年)
「大正期の東北振興運動――東北振興会と『東北日本』主幹浅野源吾」(『国家学会雑誌』第118巻第3・4号、2005年)

「2019年 『公正から問う近代日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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