本当は危ない国産食品 ―「食」が「病」を引き起こす― (新潮新書)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108860

感想・レビュー・書評

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  • 規制の緩い日本では、世界で使われていない一部の農薬が使われることにより、その農薬が残留した日本茶や野菜、米、パンなどの危険性及び、それを食べることによる弊害について解説された一冊。水で洗ってもほとんど取れない野菜(食品の内部に侵食している為)など、危険な農薬が普通に使われている事実がエビデンスとともに紹介しており、読むと有機野菜しか食べたくなくなる…。諸外国と比べて農薬規制がいろいろと緩めなのは、政治的な闇が関係してそう。

  • 農薬(ネオニコチノイド系)が、アレルギー疾患、生殖、肥満、発達障害と相関がある。日本での農薬の基準値は諸外国と比べて相当高い。世代も越えていくという。驚愕の情報だ。

  • 国産品ほど、形・色がそろっているものが売れるけど、それってやっぱりおかしい。

  • なぜこれがまかり通るのか?
    水溶性で農作物に吸収されてしまう農薬。その規制値を引き上げた(緩和した)のは何故?

    農薬ラウンドアップが小麦のプレハーベストに使われて残留し、小麦粉に入り込む。主成分のグリホサートが界面活性剤と結びつき、体内に接種される場合、相乗効果は不明。小麦粉に残留農薬が入っている以上、パンやパスタからも農薬を摂取することになる。それが蓄積したら。妊娠を通じ胎児にも入り込むことがわかっている。また、マウス実験では隔世で遺伝子が傷つくことがわかっているがそれが人間で起きたら?

    週刊新潮に短期連載されたショッキングな記事を元にまとめられた一書。

    自らの身は自らが守らなければならないが、でもどうやって?

  • 資本主義に取り込まれた日本農業における「農薬ビジネス」と大量生産される「とても綺麗で形の良い国産野菜と穀物」の黒いお話.

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著者プロフィール

奥野 修司(おくの しゅうじ)
大阪府出身。立命館大学経済学部卒業。
1978年より移民史研究者で評論家の藤崎康夫に師事して南米で日系移民調査を行う。
帰国後、フリージャーナリストとして女性誌などに執筆。
1998年「28年前の『酒鬼薔薇』は今」(文藝春秋1997年12月号)で、第4回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞受賞。
2006年『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で、第27回講談社ノンフィクション賞・第37回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
同年発行の『心にナイフをしのばせて』は高校生首切り殺人事件を取り上げ、8万部を超えるベストセラーとなった。
「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」は25年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」は12年と、長期間取材を行った作品が多い。
2011年3月11日の東北太平洋沖地震の取材過程で、被災児童のメンタルケアの必要性を感じ取り、支援金を募って、児童達の学期休みに
沖縄のホームステイへ招くティーダキッズプロジェクトを推進している。
2014年度より大宅壮一ノンフィクション賞選考委員(雑誌部門)。

「2023年 『102歳の医師が教えてくれた満足な生と死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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