不要不急 苦境と向き合う仏教の智慧 (新潮新書)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106109157

作品紹介・あらすじ

はたして仏教は、未曾有の難題にどうこたえるのか――。「不要不急」が叫ばれる昨今で、真に大切なものは何か――。この難題に十人の僧侶が挑む。「生死事大」「自利利他」など仏教の智慧に学ぶ、混迷の時代を生き抜くヒント。

感想・レビュー・書評

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  • コロナ渦の昨今、日頃から人の死や生き方について深く考えているだろう人たちが何を感じ、何を語っているかに興味を持ち読んでみた。自らの活動やお寺自体が不要不急の対象とされることや、どういう暮しをするべきか、何を考えればいいのかなど、それぞれの体験や言葉で語っていて面白かった。
    ・「不要不急」「無用の用」を楽しみ、大切にする暮らしを今一度考え直してみたい(横田南嶺)
    ・一人一人が自分の目で観て、自分はどうするのかということを徹底して考える本当の意味での知性が今、問われている(藤田一照)
    ・不要不急なものは、人間の生存本能であり、一方的に否定することは危険(白川密成)
    などなど。中でも、南直哉の、本来「不要不急」な経済活動の成長が人間の存在を脅かすという指摘、人間の存在の不要不急性と、逆に存在するが故の身体の必要至急性の矛盾についての指摘には考えさせられた。

  • 露の団姫さんのが印象に

  • 不要不急というお題で仏教僧がコロナを通じて語る本。お坊さんといっても仏教との距離感はさまざま。不要不急というお題は殊の外いろんなことをあぶり出す結果となっている。
    …真言より禅、、、やな。

  • 書いていらっしゃるのがお坊さんだからか内容が同じような文章が並び、少々飽きました

  • ●不要不急とは、どうしても必要と言うわけでもなく、急いでする必要もないこと。
    ●オンライン座禅会
    ●お釈迦様は「自分自身の死を利用しなさい」と示されました。自分の死をきっかけとして、人生においての「気づきの機会」にしなさいと言うのです。葬儀に立ち会うと、いつも死と言うものについて考えさせられます。
    ●人間の不幸の根っこは、「部屋の中で静かに休んでいられないこと」とパスカルは言う。現在で言ったらステイホームができない人のこと。

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著者プロフィール

1964年、和歌山県新宮市に生まれる。大学在学中に東京白山・龍雲院の小池心叟老師に就いて出家得度。1987年、筑波大学を卒業、京都建仁寺の湊素堂老師のもとで修行。1991年、鎌倉・円覚寺の足立大進老師のもとで修行。1999 年、円覚寺僧堂師家(現任)。2010年、円覚寺派管長(現任)。2017年、花園大学総長に就任(現任)。ラジオや講演会、円覚寺日躍説教など出演多数。著書に『祈りの延命十句観音経』『禅と出会う』(以上春秋社)、『十牛図に学ぶ――真の自己を尋ねて』(致知出版社)、『二度とない人生を生きるために』(PHP研究所)他多数。また現在はYouTubeなどにて仏教や禅についての一口法話、ゲストを招いた対談、日々の「管長侍者日記」などを配信中。

「2023年 『ZEN呼吸 「健康」は白隠さんから』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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