- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106109782
作品紹介・あらすじ
映画『ゴッドファーザー』が象徴する〝マフィアの島〟が、今やオーガニックとエシカル(倫理的)消費の最先端へ――みかじめ料不払い運動に反マフィア観光ツアー、有名ピザ屋が恐喝者を取り押さえ、押収された土地は人気の有機ワイン農場に姿を変えた――『スローフードな人生!』の著者が10年以上の現地取材で伝える、諦めない人々のしなやかな闘いのドキュメント。新しい地域おこしはイタリア発、シチリアに学べ!
感想・レビュー・書評
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反マフィアの活動がとても感動的でした。長年政治や経済に巣くうマフィアに生活を脅かされてきた地元の人たちがどのようにマフィアと戦ってきたのか、どれだけの犠牲と活動があって、今どのような活動が行われているのか、ということが描かれています。
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だいぶブクログの更新をさぼってしまった。
本書はシチリアの市民がいかにマフィアと闘い、“ゴッドファーザー”のイメージから脱出して新たなオーガニックの先進地とならんとしているかを綿密な取材に基づいて書かれた本。
20年も昔、シチリアに旅行したとき泊まったパレルモのB&Bの若いご主人・ジョルジオ(仮名)が「マフィアにばれるとみかじめ料を取られるから宿の場所は教えられない。空港近くの某所で待っているから来て」と言われ、レンタカーでジョルジオの車の後を必死に着いていったことを思いだした。B&Bはもちろん何の看板も出ておらず、案内されないとわからない。ジョルジオにはパレルモの穴場スポットツアーなどにも連れて行ってもらった。
マフィアなんて映画の世界だけの話ではなかったということを実感したエピソード。あのマッシモ劇場前の広場での新年カウントダウンイヴェントは忘れられない思い出。 -
シチリア、イタリア愛に溢れる一冊。
著者の情熱を感じる前半のマフィアの歴史。
重たく暗い史実に苦しくなった。だからこそ輝く数々の反マフィアへの取り組み。常識と諦めたくなる霧のように、社会を覆うマフィアの支配。
人間らしい暮らしを問い続け屈することなく、闘い続けることこそが人間らしく輝かしいことをシチリアの歴史は教えてくれているよう。
始まっている新時代への指針の一つ。 -
まだ偏見は消えてない。
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東2法経図・6F開架:368.5A/Sh39s//K