世界のDXはどこまで進んでいるか (新潮新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106110030

作品紹介・あらすじ

日本経済「失われた30年」は、今なお脱出への道筋が見えない。だが、確かな変革モデルのもとで躍進を続ける企業は国内外に存在する。そのカギを握るのが、DX=デジタルトランスフォーメーションによる、近未来へのビジネス戦略だ。社会・経済環境の変化がもたらす危機の大波を、先進企業はいかに乗り越え、次代のビジネスを切り拓いているのか。企業人必読、2030年代を見据えた「DX変革」徹底講義!

感想・レビュー・書評

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  • 上司「世間ではDX化が叫ばれているようだ、わが社でもDXに取り組まなければ、君もそう思うだろ?」
    部下「はあ」
    上司「じゃあ具体的な検討、よろしく頼むよ」
    部下「え」

    さすがにこんな馬鹿上司はなかなかいないだろうけど、こういう上司にこそ本書を読ませればいいんだろうなと思った。
    様々な事例を横並びに示して、企業の「あるべき姿」に向けてDXという手段を用いてどういった形のアプローチができるのか、ということを読者に考えさせることをゴールに掲げているので、新書というよりビジネス書の体裁に近い。
    マイナスは本書で書かれていることがそれほど新しいわけではないように感じられた点。ビッグデータや人工知能を用いて、顧客に従来なかったような魅力的なサービスを提供するなんていうのはずっと言われていることだし、第三章であがっている具体的なDX事例に関しても、その企業をネットで検索すれば記事やプレスリリースがそれなりに出てくるので、元々DXに興味関心があって積極的に情報収集をしているような人から見たら物足りないのではなかろうか。

  • テスラの話を記事で読んで買って読んでみたけど、真新しいことはそこまでなかった。
    スタバのアプリは参考のためにDLしてみた。

  • ユニクロ RFID方式によるセルフレジ。小さなICタグ。
    RPA=ロボティックプロセスオートメーション
    くら寿司 AIカメラで不審な動きを検知する。
    JINS=AIによる経営判断支援システム。アクセンチュアの開発。

    デジタル化=デジタイゼーション、デジタライゼーション、DXの順に進化。
    スターバックスがIOT機器からビッグデータを収集。モバイルオーダーアンドペイのデータを活用。

    デジタルツイン=仮想空間を再現してシミュレーションする。NASAのペアリングテクノロジーが発端。月面の機器を地上で再現したもの。
    データレイク=データの貯蔵庫。ローデータのまま保存して間インニングする。
    データウェアハウス=一定の処理をしたデータを整理して保存。

    ラボラトヒリーオートメイション=アステラス製薬のまほらば。
    SAAS、PAAS、IAAS。
    ローカル5G=地域や建物内の利用。情報収集のため上り回線を太くできる。
    プライベート5G=通信事業者の回線を使って建物敷地内に張り巡らせる。
    エッジAI=端末やデバイス内にAIを搭載する。
    クボタは農業機械の完全無人化を目指す。エッジAIカメラ。
    データサイエンスや人工知能などの人材へリスキリングが必要。起業が内部で養成している。

    POC=概念実証、proof of concept。アジャイル戦略に都合がいい。
    テスラの工場は、戯画ファクトリーと呼ばれる。工場をマシーンを作るマシーンと考える。自動車を進化させるのではなく、工場というマシーンを進化させる。
    ウーバーはダイナミックプライシングをタクシーに取り入れた。ライドチェック=長い間車が動かないと何かあったと判断できる。
    ウーバーの機械学習プラットフォームはミケランジェロと呼ばれる独自のもの。
    リフト、グラブ、DIDI、ゴジェックなど類似のライドシェアが生まれた。

    ウォールマートのインデリジェントリテール。子会社としてつくったジェットドットコムを統合した。
    ネットフリックスは、オンラインでのdvdレンタル、SVODへ移行、オリジナル作品の制作、の3段階で変革している。

  • 前半は主に用語の解説やDXに取り組む価値を説明、後半は主に代表事例の紹介という構成。初心者の私でも読みやすい本で、勉強になりました。

  • 2023年7月時点の最新のDX事例などが紹介されており、コンパクトな説明で分かりやすいです。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/566417

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著者プロフィール

淑徳大学経営学部教授。イノベーションやICTビジネスの競争戦略の研究に携わり、企業研修や講演、記事連載、コメンテーターを務める。日本電信電話(株)、(公財)中曽根康弘世界平和研究所を経て、現職。単著に『ITビジネスの競争戦略』『サブスクリプション』(以上、KADOKAWA)、『アップル、アマゾン、グーグルの競争戦略』『アップルの破壊的イノベーション』『アップル、アマゾン、グーグルのイノベーション戦略』(以上、NTT出版)があるほか、共著に『角川インターネット講座11』(KADOKAWA)など多数。

「2022年 『2020年代の最重要マーケティングトピックを1冊にまとめてみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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