起死回生:逆転プロ野球人生 (新潮新書 1030)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106110306

感想・レビュー・書評

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  •  著者の「現役引退」に続いて読みました。四字熟語でタイトルを付けて続編も期待したい。プロ野球のテレビ中継(地上波)が人気だった頃の懐かしい選手たち〜鹿取、遠山、下柳、田畑〜などの渋い人選。北川の球史に残る伝説のホームラン。そして西本聖に小林繁。西本の引退試合は多摩川河川敷にあったジャイアンツの2軍球場だった、ことを思い出した。記憶を呼び起こす珠玉のスポーツエッセイ。決めゼリフは、「だが、男の運命なんて一寸先はどうなるか解らないーー」。  

  • くすぶってた選手が、他チームに移籍する機会が訪れ、そこで出会った監督やコーチ、チームの方針とマッチして、一気に花開いた選手のお話

    著者と世代がマッチしていることもあり、ちょうどプロ野球をよくみていた時期と重なって、とても懐かしく、また知らない逸話がたくさん織り込まれていて、とても面白かったです

    自身に置き換えても、転職や異動など、上司や職場の雰囲気に合う合わないで、能力が発揮できなかったり、モチベーションが上がらなかったりと、プロ野球の世界って、結構サラリーマンの世界に似てるよなぁと、改めて感じさせる内容でもありました

    野球って、一見チームスポーツのようで、結構個人スポーツの要素も強い側面あるよなぁ、とも感じていて、さらにその印象が強くなったよなぁ、とも思いました

  • <目次>
    第1章  泥まみれの転身
    第2章  「俺はもっとやれる」~運命を変えた移籍
    第3章  古巣へのリベンジ
    第4章  「野村再生工場」に来た男、去った男
    第5章  最後の“舞台”を求めて

    <内容>
    プロ野球選手は、花形の人から全く花開かなかった人まで多様だ。その多くは後者。だが、中には苦汁を飲みながらも、一時花開いた人たちがいる。特にドラフトでは上位指名されながら、当初はうまくいかなかった人たちだ。この本は、そういう人を中心に、故障や監督に恵まれなかった人、投手から野手へ(その逆も少々)の配置転換が成功した人など、多様な選手を紹介している。30人(大体1980年代以降か?)。最近の人は淡泊なので、小林繁や西本聖などの考えはわからないかもしれないが…。

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著者プロフィール

中溝康隆(なかみぞ・やすたか)
1979年埼玉県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。ライター。2010年開設のブログ「プロ野球死亡遊戯」が話題になる。「文春野球コラム2017」では巨人担当として初代日本一に輝く。以降、プロ野球を題材にした記事を中心に様々な媒体で精力的な執筆活動に行う。著書に『プロ野球死亡遊戯』(文春文庫)、『現役引退』『令和の巨人軍』(新潮新書)、 『原辰徳に憧れて』(白夜書房)、『プロ野球 助っ人ベストヒット50』(ベースボール・マガジン社)など。Twitter:@shibouyuugi

「2022年 『プロ野球新世紀末ブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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