隆慶一郎全集第二巻 影武者徳川家康 一

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106470028

作品紹介・あらすじ

男の名は世良田二郎三郎元信。野武士上がりながらかつて信長を狙撃し、戦場を渡り歩いた"いくさ人"、さらに、家康の思考と戦略眼をも身につけた男であった…。影武者として、いかに己れの存在価値を高め、いかに動乱を生きぬくか-。"嫡子"徳川秀忠との果てしなき暗闘の火蓋が切られた。

感想・レビュー・書評

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  • 単行本で発売時に受けた衝撃が忘れられない。生涯ベスト10級の面白さであった。

    少し前に榛葉英治氏の「史疑徳川家康」を読み、本書を久しぶりに再読したくなった。例によって生涯ベスト級と言いながら、筋書きはほとんど覚えてない。

    驚いたのは冒頭、関ヶ原の戦でいきなり本物の家康が死ぬところから始まること。本書ではここから影武者の二郎三郎が自分を守る軍団を作り始めるところまでが描かれている。元の単行本がお弁当箱の厚みがある上下二巻本だったので読み応えは充分だった記憶がある。

    なんと言っても、二郎三郎のキャラが良いし、実在の武将も島左近をはじめ、魅力的な登場人物が多く描かれている。

    二巻目以降も楽しみだ。

  • 地元の図書館で読む。再読です。この作家のものを読破することを決めました。都合のいいことに、全集が図書館にそろっています。さらに、誰も借り手がいません。

  • 家康は、関ヶ原で戦死しており、それ以降の家康は影武者だった……。
    ビックリする設定だけど、様々な文献を出して、語ってくれる筆者の説明には、すごく説得力があって、本当にそうだったのではないかと思えてくる。

    島左近、甲斐の六郎、矢八郎、奥の女たち…脇を固める登場人物もすごく魅力的。
    そして、何と言っても、秀忠。陰険すぎる。時代ゆえなのだろうけど、読んでいて本当にあぁ嫌い…と思えてくる。今、浸透している、愛妻家&気の弱いイメージとどっちが本当の秀忠だったんだろう。

    時代小説といえば、江戸時代の市井ものばかりで戦国時代のものは、隆慶一郎さんのものしか読んだことない。読むのに少し時間がかかったけど、おもしろく読ませていただきました。

  • 久々に面白い小説。
    歴史小説宿命の著者推察があっても、
    ロビン・フッドのような冒険に計略と人物観察、
    資料列記の説得力があいまって飽きさせない。
    ああやっぱり原哲夫さんの影武者徳川家康も読みたい。

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