「子供を殺してください」という親たち 5 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107721860

作品紹介・あらすじ

押川剛氏率いる(株)トキワ精神保健事務所は、病識のない統合失調症やアルコールや薬物の依存症、精神疾患の疑いのある長期ひきこもりなど、精神科医療とのつながりを必要としながら、適切な対応がとられていない対象者を説得し医療につなげることを主な業務にしている。今回は、娘の病状を偽った依頼の末路、そして弟に依存し続けた自傷癖のある兄の逸話など、ドキュメンタリーだからこそ描けるエピソードを収録!!

感想・レビュー・書評

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  • 実吉の紹介で受けた案件は、婚約者との失恋などから精神を病み引きこもりなった美佐子を、父親が決めた精神病院に移送する仕事だったが、父親から事前に聞いた事情と現実に齟齬があった。
    父親は、何故か押川氏がドアを開けて気づいた異変を知っても、警察や救急の介入を嫌がり、警察や救急の介入を許した押川氏を逆恨みして料金を踏み倒そうとした。
    主に弟に負担がかかっている誠一郎は、統合失調症の診断を受けているが、短期間の精神病院の入退院を繰り返し、弟や母に金をせびり周りに攻撃的な態度に出るなど反社会的な言動を取り、パーソナリティ障害を疑われ、長期入院を勧める精神科医もいたが、金銭的負担を恐れた母は入院を拒んだ。
    子供の現実に向き合わない、自分の育て方の間違いに向き合わない親がいる限り、子供は良くならない、現実は変えられない。
    それに気づかせるのも、精神保健所の仕事であることを痛感させられる5巻。

  • #20【ケース9】
    史上最悪のメリークリスマス

    いわゆるごみ屋敷とかしたマンションの一室。
    引きこもりの女性がいたとさ。
    下の階には、
    ごみの汚れが染み出てきもい。
    もちろん、
    悪臭も酷いのですが、
    改善がなかったんだって。
    それも酷い話しですが、
    こうなるまでほったらかしにしかできなかった事実が1番酷いし怖い。

    その原因は家族というか父親だったのかな?
    実際、
    娘をこっそり病院送りにしたかったんでしょうけど、
    事実、
    話しは大きくなってしまい、
    警察に消防に手を借りながらの措置。

    実吉さん。
    イメージとして、
    こういうお仕事してる人って、
    こういうことに関わりがあったからころそういう場所で働いてるんですよね。
    実吉さんも、
    そういうサイドの人間だったですか!
    ちょっとびっくり。


    #21~24【ケース10】
    すべて弟にのしかかる

    家族に1人、
    ちょっと問題を抱えてる人がいる。
    そうなると、
    家族の誰かが犠牲になる。
    この話しの場合は弟君。

    お兄さんがおかしくって、
    父親は亡くなってて、
    母親は事なかれ主義かな。。。
    弟はいつもナイフを携帯してていざとなったら殺す覚悟を持ってる!
    教師なのに殺人を兄殺しをする覚悟を持って日常を生きてる。
    しかも結婚を間近にしてる今も。

    よく女子はリストカットするけど、
    この兄は根性焼き、
    つまり、
    腕にタバコを押し付けて自虐してるんです。
    似たような真理なんですかね?
    もちろん、
    働いてないのでおこずかいを貰ってる兄。
    すぐにタバコがなくなる。
    怖いのは、
    自分で自分の舌を噛み切ってるんだって!
    舌って噛むと死ねるってのは嘘事実?
    ちょっとぐぐったら死ねないみたいね。。。
    根性焼きだって火傷でしょう?
    これも原因で死んじゃったりしないのかな?
    腕全体ですよ!
    つか、
    体にもかぁ。。。
    と、
    これも一気に火傷したわけではないからかな?
    ぐぐってもでてこなかったから想像。。。


    なんにしろ、
    1人の人間を病院送りにするのって難しくて大変なんだってことしかわからない。
    ただ、
    一緒に住まうのも苦労だろうなぁ。。。
    だって、
    殺す覚悟は必要なんだぜ!
    結婚を控えててまともに働いてる普通の人が!
    実際、
    はさみで刺されてるしね弟さん。
    ちなみに、
    どこの病院も名前を出すと入院拒否になるんだって!
    ブラックリスト。。。
    県外に入院させようとすれば、
    なんで、
    近場の県内の病院ではアカンのですか?
    と、
    聞かれればブラックリストに入ってるからですなんて言えないからなぁ。。。
    どうしようもないじゃん!
    それでも、
    今回は入院させてくれそうな病院が1つあったのが救いか。

    押川所長さん、
    弟君と海へ遊びに出る。
    押川所長さんの身内にこのような人がいたのかな?
    6巻に続く。
    さて、
    救いはあるのかな?

  • お兄さんは……何とか望みのありそうなラストだったけど、どうなんだろう……
    そして、今更気づいたけど、作画の鈴木マサカズさんは『ケーキの切れない非行少年たち』のコミカライズをされてる方ですね。

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