父と暮せば (新潮CD)

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  • / ISBN・EAN: 9784108301269

感想・レビュー・書評

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  • 広島原爆の日に何を読もう?と考えて、今年はこれ。
    去年読んだ「夕凪の街 桜の国」と共通するのは、原爆で大切な人々を目の前で失い、自分だけが生き残ったことに負い目や罪悪感を覚える主人公。
    幸せになることを自分に許さず、死ぬべきは自分だったと思いながら生きることのどうしようもない辛さは計り知れない。
    主人公とピカで死んだ父親との広島弁での優しいやりとり‥‥思わず自分の亡くなった父との日々を思い出して切なくなった。
    舞台も見たくなりました。

  • 最後の解説でこの本の素晴らしさをより理解した。
    生きる死者との対話を拒まず、生きている今の命のありがたみ、感謝の気持ちが大切。戦争の描写もあり信じられないけど実際に日本であった事実だと思うと怖い。

著者プロフィール

(いのうえ・ひさし)
一九三四年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。一九六四年、NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を執筆(共作)。六九年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした『日本人のへそ』で演劇界デビュー。翌七〇年、長編書き下ろし『ブンとフン』で小説家デビュー。以後、芝居と小説の両輪で数々の傑作を生み出した。小説に『手鎖心中』、『吉里吉里人』、主な戯曲に『藪原検校』、『化粧』、『頭痛肩こり樋口一葉』、『父と暮せば』、『ムサシ』、〈東京裁判三部作〉(『夢の裂け目』、『夢の泪』、『夢の痴』)など。二〇一〇年四月九日、七五歳で死去。

「2023年 『芝居の面白さ、教えます 日本編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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