海の都の物語: ヴェネツィア共和国の一千年

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120009709

感想・レビュー・書評

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  • ローマ人の物語にとりかかる前に、手始めにと思って読み始めたが、なかなか手強い。ローマ帝国末期の452年にフン族に追われてラグーン(潟)に逃げ込んだことから始まり、アドリア海の掌握、十字軍との関わり、共和制の確率、ジェノバとの最終戦であるキアッジの戦いと、トリノの講和まで。続があるのか。
    ベネチア賞賛の内容にちょっと辟易する部分もあるが、それは仕方ないだろう。これはベネチアの歴史であり、全くの公正な立場では歴史は語れないだろうから。そこに日本の現状打破へのヒントを求めることもできるのだろうが、むしろ内ゲバで自滅したジェノバに見えてくるから情けない。
    バブル前の1980年に書かれた本だが、違和感がない。当時の日本情勢等に引きずられない立ち位置から書かれてからだろうか。

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