風に桜の舞う道で

著者 :
  • 中央公論新社
3.63
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本棚登録 : 88
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120031502

感想・レビュー・書評

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  • ありふれてた青春だけど、自分にはこんな青春がなかったから、読んでて爽やかな気持ちになった!

  • 1990年、10人の浪人生、桜花寮の生活。
    2000年、それぞれの道を歩む仲間との再会。
    アキラを中心に、リョータの行方を探しながら、思い出の場面と交互に次々に再会していく。
    ものすごい感動とかではないのに、読んだら、あー、頑張ろう!、みたいな気持ちになる。世代的にも懐かしい感。
    勉強、できる時に頑張るって大事だな。
    友だちって大事だな。
    思い出って大事だな。

  • 有名大学への合格を目指す浪人生が集う予備校寮で出会った
    アキラとヨージとリュータ。
    性格も志望校も勉強スタンスも全く違う彼等だったが
    桜の舞うバス停の下で出会って以来、
    何かと時間を共にしてきた。
    あれから10年―。
    アキラとヨージは、リュータが死んだという噂を聞く。
    「世界征服」を人生の目標にしていたあの彼が、まさか…。
    噂の真相を確かめるために、彼らはかつての寮生に連絡をとり始める。

    大学受験という同じ苦難を一つ屋根の下で乗り越えたからこその連帯感。
    それが、10年という月日で変容しているさまはどこか切なく、淋しい。
    それでも根っこの部分ではみんなリュータの生存を信じていて
    死んでいるなんて誰も思っていない。
    根底に残る連帯感に心があったかくなりました。

    とても良い話。それぞれが困難を乗り越えて今に至っており、今も前向きに生きているところが
    この本の素敵な部分です。
    なんてことないストーリーなのですが
    ぐっと心をつかまれますね。
    賢い「レボリューションNo3」。(笑)

  • こんな青春が送りたかったです。たぶん今まで読んだ小説うの中で一番好きかもしれません。単行本と文庫本を買った作品はこれだけです。

  • 「出会いと再会」「成績表とラーメン屋」「大三元と都庁ビル」「助太刀とネット検索」「酒宴ときっかけ」「湾岸戦争と大蔵省」「家出と東大」「学園祭と墓参り」「進路変更とユーゴ動乱」「センター試験とアート展」「発表と張り込み」「別れと旅立ち」の12編を収録。

  • 現在(2000年度)と10年前の浪人時代のそれぞれの
    一年間を月ごとに章を区切って交互に語る物語。

    10年前:浪人時代にやらかした青春のアレコレについての話。
    現在 :浪人時代の友人と再会しながら、ある噂の真相を追う話。

    現在と回想とを交互に語る形式はこれまでもいくつか
    読んだことありますが、本によっては読みにくかったりするんよね。
    物語が切れ切れになって最終的にもなんでわざわざ交互に
    語ったのか分からないなぁという本もあるけんね。。。

    でも、この本はその「つなぎ」の部分がとても上手で
    次々と出てくる友人とのエピソードに微笑ましいものを感じたり
    共感したり羨ましさを感じたりさせる一方、
    噂の真相を追う現在の方も、続く展開はどうなるんだろう!?と
    どんどんと読み進めたくなるような描き方になっています。

    果たして主人公たちは青春時代に何をやってきたのか?
    噂とは何か?その結末とは?
    さぁ、気になってきたでしょ!?興味津々でしょ!?

    タイトルと同様、読後感がとっても爽やかな一冊です。
    ひとつ不満を探すなら、CLIMAXと呼べる部分がない事かな。
    淡々と終わりに向かう感じ。
    まー、それでもこの本の良さは色褪せない。

    わたくしは浪人する必要なかったけど、こんな1年なら、
    こんな仲間となら、一緒に過ごしてみたいなと思いました。

  • 面白かった!

    なんだかリュータがうらやましい。
    そして女絡みの恨みはおそろしい。。。

  • 浪人時代にすごした予備校の寮の仲間たち。
    そのうちの一人を追いながら、過去を回想する物語。
    なんとなく物足りない感はあるけれど、これが竹内さんの味か。

  • 本気で勉強して、本気でバカやって、本当になりたかったもの。

  • 主人公ののほほんとした感じが好きで立て続けに2回も読んでしましました。浪人寮の話しです。

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