銀行はなぜ変われないのか―日本経済の隘路

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120033889
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作品紹介・あらすじ

本書では、不良債券問題を軸に迷走を続けてきた議論を整理し、銀行業とマクロ経済学的視点のなかで解決への基本的視座を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 2003年に出版された本ですか、8年あまり経過した現在でも
    指摘されている銀行業界の問題はあまり解決されていません。
    それどころか、金融円滑化のような社会主義的先送り政策によって
    邦銀の内部には社会のリスクが
    集中・蓄積されていっているのではないかと。
    「リテールよりも法人融資の方が偉い」などという
    根拠のない邦銀行員の思い込みなど、
    中の人なら苦笑いしてしまうような記述もあります。
    池尾先生の焦る気持ちが痛いほどわかる一冊ですが、
    本書の冒頭のような一挙解決願望を抱かず、
    少しづつ中の人としてできることをやっていかないとな、
    と考えさせられたのでありました。

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著者プロフィール

慶應義塾大学経済学部教授
1953年生まれ。京都大学経済学部卒業、一橋大学大学院博士課程単位取得。岡山大学・京都大学助教授を経て、1995年より現職。著書に、『銀行はなぜ変われないのか』(中央公論新社)『なぜ世界は不況に陥ったのか』(共著、日経BP社)『現代の金融入門』(ちくま新書)など

「2017年 『日本経済再生 25年の計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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