トリアングル

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 129
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120035357

作品紹介・あらすじ

妻子ある恋人と過ごす満ちたりた時間。年下の彼がくれる新鮮な刺激。二人を同時に愛するのは罪なのだろうか。著者初の長篇恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 話の合間にピッタリの短歌がはさまってる。
    薫里とM、圭ちゃんの三角関係ともいえない微妙な関係と、美佳、アイツ。結婚に結びつくことが必ずしも幸せじゃない。結婚してても40.50.60が安泰ってこともない。
    その通りだと、今の私は強く共感できる。

  • 俵万智さんの小説初めて読みました。とても読みやすかったです。

    恋愛を結婚につなげることだけが、幸せではないのかもしれませんね。時々会って良い関係を続けることも素敵だと思います。老いて寂しいかといえば、結婚していても寂しくなる人はいくらでもいるわけですから。

    とても好きな本でした。

  • コンビニでスキンケアセット買うときに始まっている夜のシナリオ

    唐突に恋は始まるものだからさあもう一度いえもう二度と

    読後感が悪い小説だった。

    最初は小説とリンクした短歌(短歌とリンクした小説)がおもしろかったけど、浮気相手と別れる流れは主人公に共感できなくて嫌になった。

    不倫相手との関係は嫌いじゃないから、余計に腹立たしい。

    んー。
    残念無念。

  • 重い本を読んだあとだったので、軽い本を・・・と。
    新聞に連載されていた頃、ほんの何回か読んだんだけど、その場面がどこだか思い出せない。
    子ども。やっぱり一番大事なものかもしれない。

  • 恐らく俵さんの体験を元にしたと思われる女性の、既婚男性との不倫、年下の男との交際、など。そして端々に散りばめられた珠玉の短歌。とてもリアリティーがあります。そしてさすがに現代を代表する歌人、文章が洗練されてます。特にこの本は年下のボーイフレンドとの初めてのお泊りシーンから始まるのですが、リアルです。

    それとともに驚きなのが俵さんの写真や短歌から想像するイメージからは想像できない露骨な性描写。こんな人だったんだ。歌人で元高校教師、おかっぱ頭、お高いイメージがあったのですが、身近に感じられるようになりました。

  • いつも言い訳を探していて身勝手な主人公だなと感じました。
    彼女がMの奥さんや子どもに対し、罪悪感を感じていないことに驚きです。
    母や圭ちゃんにMのことを言えなかったのは、結局「不倫」に後ろめたい気持ちを感じているからでは??
    直接的な性的表現が結構出てきます。。

  • さらっと読みきれる娯楽小説。不倫相手の10歳のグラタンと焼肉が好きなお嬢さんと3人で食事をする場面があまりにも残酷すぎて、一気に興冷めした。主人公が描写する恋人である少女の父親との心地よさ、酔いっぷり、オシャレな時間の過ごし方が80-90年代の都心にあった軽々しさを描いている。あの頃(時代、自分の年齢)は良かったなんて郷愁にかられる事は皆無であった事が嬉しい。

  • Mの名前はなんだったんだろうなー。

  • 私は個人的に短歌集の方が好きです。
    短い言葉で綴られたその歌の背景を、自分で想像するのが好きなので。
    でも「伊勢物語」とかみたいな歌物語ってかっこいいなーと思いました。

  • 俵万智の小説。

    以前読んだことのある短歌達が、
    ストーリーに沿って、織り込まれている。

    短歌の良さは、少ない言葉で多くのことを
    想像させることにあると思うけれど、
    まぁ状況説明を小説として入れるのも、
    まちちゃんならいっか、といったかんじ。

    でも単純な短歌集のほうがいいな。

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著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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