- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120040894
感想・レビュー・書評
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小池真理子さんの綴る短編がとても好き
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『もう何も始まらない。終わらない
だが私たちはゆったりと泳ぎ続ける』 -
3、40年女をやっているといろいろある。
弾性や、若い人には理解に苦しむ短編集かも。
私はちょっと考えちゃった。 -
短編集
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さらっと読了。中年女子のグチョグチョな話。イマイチ、心に響かなかったので★ひとつということで。
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小池真理子さんの短編集です。
●リリーマルレーン
●嵐
●二匹の小鬼
●東京アクアリウム
●小曲
●モッキンバードの夜
●猫別れ
●父の手、父の声
何気なく生きている女性たちに視点をおき、
女性の半生をわかりやすい文章で描いています。
女性の男性遍歴や人生の価値観はもちろんよく描かれ、
都会という大きな流れのなかで
ゆったりと逆らわずに生きている
女性たちのしたたかさが、にじみ出るような作品が多かったです。
小池真理子さんのファンをはじめ、
まだ小池作品未読な方がいましたら、
こんな短編集から、お薦めしたいなと思いました。 -
艶っぽい、しっとりした物語たち。
でもやっぱりどこか、ぽっかりともの悲しい。 -
題名に惹かれて読み始めた。
男女のもつれ、家庭に円満に納まることのできなかった女たちの話だ。小話が何話か入っているが、その小話の終わり方が少し尻切れトンボに感じた。余韻、といえば余韻だが、あまりにも登場人物のその後を読者と、登場人物の手腕にゆだねすぎているような感じだ。まあ、これで話が終わってしまうのが残念だと思わせるのだから、おもしろくはあるのだ。
描写が細かくて、現実感に富む文章だった。様々な人生、立場にある女性を見て、こんな世界もあるのだ、と社会勉強になった気がする。夢うつつの世界に入りがち、な読書も、これを読めば現実の酸いも甘いもある世界に呼び覚まされることだろう。