海水浴と日本人

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120041358

作品紹介・あらすじ

多くの人にとって、家族、友人、恋人との思い出なつかしい夏の浜辺。しかし、この夏の風物詩の歴史は意外に浅い。西洋文明の移入に伴って奨励されて以来、戦前期までの海水浴の紆余曲折をたどる。

感想・レビュー・書評

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  • 夏の一大行楽、海水浴。しかし、古くは「ウミミズユア
    ミ」と呼ばれ、波によって皮膚等を鍛える潮湯治の一種
    でした。明治以降、医師たちの取り組みや水練との一体
    化によって、日本的な海水浴が誕生していきます。その
    過程や海水浴場、海の家の発展など、海水浴の歴史を
    まとめた一冊。

  • 日本人と海水浴との関係、歴史が詳細に述べられていて水泳研究者として大変重要な資料。

  • 戦前の海水浴の歴史をたどったのみの、いっこうに面白くはない、資料的な一冊。
    まず、構成が悪い。
    章をまたいで何度も同じような話・場所が出てくる。
    歴史資料の引用が無駄に長い。
    もっとコンパクトに、リズムをつけられる。
    なんなら第一章のみでいい。
    それと、深みのある考察(海と日本人の関わりや、海と健康の実証など)も不足しているから、締まらない。

    もちろん勉強になったこともある。
    ・日本人は近世までは海水浴という概念がなかった。宗教的概念のみ。
    ・明治以降、海水浴はウミミズユアミという医療行為であった。
    ・サナトリウムの先進性
    ・大磯が海水浴発祥の地だったこと。開発者が松本良順だったこと。

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著者プロフィール

日本大学理工学部海洋建築工学科特任教授。工学博士。1952年三重県生まれ。日本大学理工学部建築学科卒業、同大学院理工学研究科建築学専攻博士課程修了。著書に『アジアの水辺空間』(共著、鹿島出版会、1999、日本沿岸域学会出版文化賞)、『海水浴と日本人』(中央公論新社、2010)等がある。作品に「マダガスカル民主共和国アンダシベ村ペリネ保護区ビジターセンター」(1993年日本トイレ協会グッドトイレ10特別賞)、「アルミ海の家Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」(2006年イタリア・アルミ構造物国際賞)、「組木茶室一瞬亭」(2015年東京デザイナーズウィークAsiaAward企業賞)など。

「2021年 『海の建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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