チャコズガーデン

著者 :
  • 中央公論新社
3.14
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本棚登録 : 102
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120042140

作品紹介・あらすじ

この不可思議なマンションにあなたを引き寄せたのは最上階に住まう謎の女…。東京・吉祥寺にある瀟洒な分譲マンション「チャコズガーデン」。幸せに暮らしているようにみえる住人たちだが、内実はそれぞれが孤独で、誰にも言えない秘密を抱えていた。そんなある日、小学生ケイトたちの一家が引っ越してきた。それを機に、マンション内で奇妙な出来事が立て続けに起こった。それはある大事件と、大いなる真実へと繋がっていく-。『汝の名』の著者が切り拓く新境地。感動の書き下ろし長篇サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 東京・吉祥寺にある瀟洒な分譲マンション「チャコズガーデン」に小学生ケイトたちの一家が引っ越してきます。

    それを期に、マンション内で奇妙な出来事が立て続けに起こり…。

    明野さんお得意のホラーかと思い、ドキドキしながら読み進めて行きましたが蓋を開ければややサスペンスタッチの感動長編小説に仕上がっていました。

    今までの明野さんの作品にある様な一種独特な女の狂気を描いた物はもちろん絶品ですが前作の家族トランプや今回の様な作品も面白いです。

    沼田まほかるさんと並んで今とても注目している作家さんです。

  • この不可思議なマンションにあなたを引き寄せたのは最上階に住まう謎の女…。
    東京・吉祥寺にある瀟洒な分譲マンション「チャコズガーデン」。
    幸せに暮らしているようにみえる住人たちだが、内実はそれぞれが孤独で、誰にも言えない秘密を抱えていた。
    そんなある日、小学生ケイトたちの一家が引っ越してきた。
    それを機に、マンション内で奇妙な出来事が立て続けに起こった。
    それはある大事件と、大いなる真実へと繋がっていく―。
    (アマゾンより引用)

    サスペンスの括りになってたけど、さほどサスペンス要素はなかったな(´・ω・`)
    まぁなんていうかマンションのトラブルは何かありそうな話だな~って感じで( ´ー`)
    でもラストの感じは好きだった(*´∀`*)

  • 昔の明野照葉とは違う雰囲気の作品。いやミスではない。
    力がついてドロドロに頼らなくても面白い作品が書けるようになったのか。
    読んだ後清涼感の残る作品。
    読めない感じが出てきたので、勉強になった。

  • 余りにも穏やかすぎるラストだった

  • 吉祥寺の瀟洒な分譲マンションが舞台ということで、隣人トラブルとかなんらかのサスペンス的な要素があると思ってたのですが丸っきり見当違いでした。
    表紙絵、本当にこれでいいのか。
    内容自体は、なんとなく童話チックな感動もの?というか実際感動できないけどきっと感動して欲しいんだろうな、という印象でした。
    あまり現実味がなく少々退屈な作品でした。

  • 禍福(かふく)の法則⇒良い時はあれば悪い時が必ず訪れる
    チャコは久子のこと

    個人の時代、プライバシーの時代にあって皆さびしい世の中。そんな中、マンションで事件があり。住民同士がプライバシーを公開せざると得なくなり、コミュニケーションが始まった。

    最上階の部屋をコミュニケーションルームにし、そこに好んで集まる状況に変わった。という内容。心穏やかになる相変わらずの作風だ。

  • 初期のものとは違って、読了感が非常によい作品だった。
    普通に暮らしていたらなかなか知り得ないマンションの隣人のプライベート。問題が起こり、次第に一致団結していく住人たち。その中で明かされていく彼らの秘密。

  • 吉祥寺に建つおしゃれなマンションで繰り広げられる、日常の謎解き。
    可もなく不可もなくという感じだけど、特に手に取って読むほどの価値はない。

  • 吉祥寺にある瀟洒な分譲マンション「チャコズガーデン」に住む人々の話。
    ある一家が入居してきたことにより、住民の顔が見えてくるという内容で、登場人物は皆ある程度裕福な良識人、どろどろした部分も大事件もない。
    マンションといえども完全にプライバシーが保たれるわけでもないし、逆に隣の人の顔も知らないというのは良くないという。
    ラストのマンションの在り方はよかった。
    (図書館)

  • 帯を読んで、ドロドロのイヤミス系の話だと勝手に思い込んでたのでちょっと拍子抜け。確かに近藤さんのことは事件なんだけど、緊迫感はなかったなぁ。いろいろとトラブルはあるものの最後は「めでたしめでたし」と爽やかな読後感だった。

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著者プロフィール

明野照葉

東京都生まれ。一九九八年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。二〇〇〇年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞、一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、女性の心理を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない。『汝の名』『骨肉』『聖域』『冷ややかな肌』『廃墟のとき』『禁断』『その妻』『チャコズガーデン』(以上中公文庫)、『女神』『さえずる舌』『愛しいひと』『家族トランプ』『東京ヴィレッジ』『そっと覗いてみてごらん』など著作多数。

「2020年 『新装版 汝の名』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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