魔法飛行

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著者 : 川上未映子
  • 中央公論新社 (2012年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120043215

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魔法飛行の感想・レビュー・書評

  • 散文詩のような、どこか地に足付いてないような川上ワールドの虜になってしまいました。彼女の言葉の操り方は独特だけど、初めて目にするような単語の組み合わせ方がすごく新鮮で、この連載のタイトル「発光地帯」そのままに文字のひとつひとつが熱をもってきらきら光っているように感じました。色が見えるようなんだよね、彼女の表現って。
    ふっと笑っちゃうような川上さんの日常のエピソードもいちいちおかしくってかわいらしくって、なごむなぁ。彼女のエッセイってどう着地するかが読めないので、そんなところも好きである。
    そして、装丁もとっても素敵!!プロペラと羽、そして裏表紙と見返しのコンパスのイラストに惹かれました。このエッセイにすごく合ってるなと。まさに「魔法飛行」です。

  • 子どもや動物が好きで身近なお姉さん的な雰囲気もあるけど
    やっぱり川上さんは普段から川上未映子なんだなー。
    栽培している椎茸の木にスタンガンを向けて、「ラムちゃん」と呟いている
    川上さんを想像すると萌える。

    詩的すぎて理解できない所もあるけど、独特の言葉選びが素敵で
    ぼんやり淡い光を放っているようなエッセイ。

    ページの見開きに書いてある「魔法飛行」の文字と
    しおりの青いひもがかわいい。

  • エッセイ発光地帯の続編。目次を読むだけで詩的。

    公園でお母さんの帰りを待つ兄妹の話、「ぼくのお母さん」がとても印象的だった。川上未映子さんの子供達への接し方が素敵。

    エッセイの中で直接は触れていないけれど、幼少期時代の母親という存在が、大人になった今でも、自身にかなり大きく影響しているのだなぁって思う。

    考え方や感じ方が、とても自分と似通っていて、それを文章として表現してくれるので、どこか安心してしまう。

    文字の羅列を解読したくなるような、いや、そのまま受け止めたくなるような。

    「しかし世界には信じられないくらいにエレガントな音楽が絶えず流れつづけていること」で、阿部和重『シンセミア』について、"世界はこんなにもどうしようもないのに、誰も彼も本当にもうどうしようもないのに、しかし世界には、信じられないくらいにエレガントで、生まれてこなければ聴くことも叶わなかった素晴らしい音楽が欲望と叫びと崩壊とともに絶えず流れつづけていることを、そしてそこに「人間」がいる限りそれは決して鳴り止まないのだということを無言で差し出してくれる。”
    と書かれてて、大切な人を喪ったことを私も一緒に思い出した。

  • 発光地帯に続くエッセイ集。次作に「安心毛布」あり。とても読みにくいが、リズムに慣れてしまうと言葉の使い方がうまい作家だと感じる。

  • 週に一回ネットで公開されていた食べ物のエッセイをまとめた一冊

    食べ物のエッセイだから、食べ物のエッセイだからと軌道修正するも結構脱線しがちで、普通のエッセイに近い感じ。

    はじめての人だからかもしれないけれど、ふわふわした夢のような文章を書く人で中々進まなくて、読むのやめちゃおっかなって思いながらの読み出し。

    詩が途中に入ったり、遊園地みたいな文章だった。

    好き嫌いがすごくわかれるんじゃないかな。

    私は慣れてくると少しずつ読むのが苦で無くなり、読み終わることには楽しく読むことができた。

    今まであんまりなかった読書体験で不思議な感じ。ふわふわ、ふわふわ。

    考え方が独特で、どこがそうなのかというと、ブリ大根を作る場面があるんだけど、すごくおいしくできるのね。

    でも、それはレシピをなぞっただけだから味気なくって、機械のようで、創作ではないからってちょっとへこみながらそのすごくおいしいブリ大根を食べるの。

    おいしくできたらいいじゃない。作ったのはあなたなんだからと思うんだけど、彼女の中ではなんとなんとなく違うんだなぁと、すごく興味深かった。

    絶対にもうほかの本は読まないとか思ってたのに、またこんな体験をしたくなって、ほかのエッセイにも挑戦したくなった。

    詩とか、小説は苦手だからまたの機会に。 そんな本でした。ちょっとおすすめ。

  • 川上未映子さんのエッセイ。発光地帯の続きだそうな。
    タイトルに惹かれて読み始めたけれども、最初はなんか文章がつらつら、それこそ魔法の帽子からでた長い長い布のように綴られていて、少し読みにくいなと思っていたけれども、だんだん、そのスタイルにはまってしまって、今では自分がかくレビューも、なんだか川上さん流に影響されてしまっている、主体性のない自分。
    食べ物に関するエッセイなのか、日常のエッセイなのか良く分からないが、思い返せば、結構スパゲティの話は多かったように、思えてくるからなぜだか不思議。
    川上未映子さんの頭の中の、なんというか思想というか、世間の見方というかを取り出して、エイヤとうすくローラーで引き伸ばして、本にしたという感じと言えばよいのかしらん。そういえば引き伸ばす話も出てきたと思う。
    スタンガンを持っているという話は ま じ で ぶっとんだよ。結構苦労しているんだな。危ない目にあわないことを祈りながら、今日はおやすみなさい。

  • 食後のゆっくりした時間にまったりと読むのが好きです。

  • 新聞のインタビューでこの本を知り、インタビュー記事の言葉使いに心惹かれて読み始めましたが、意味が分からないところも多々あり、私には向かない模様。好きな人は本当に好きな文の書き方だと思います。

  • 勝手に小説だと思い込んで予約していたら、ページを開いてびっくり。エッセイだった。『発行地帯』の続編エッセイのよう。やっぱり不思議で独特な世界観を持った作家さん。彼女の私生活をこっそり覗き見してる気分になれる。2012/221

  • 阿部和重語る箇所よかった

  • 「この冬の具合はとても四角い」好きな一文だ。

  • 時期的に、震災を挟んでます。日常っていとおしいということを再認識させられました。

    それにしても、川上さんはスパゲティー食べ過ぎ(笑)
    つられて自分もスパゲティー食べる頻度が増えました。

  • ここのところ川上未映子がいちばんしっくりくる。ことばの使い方がステキすぎるし、視点やその角度が独特できゅんきゅんする。
    普段のようすがわかるのがとても興味深いよ。

  • 震災を跨いだ川上未映子のエッセイ集。独特の語り口が、苦手な人は苦手だろうが、合う人にはクセになる。

  • 詩を読んでいるのか?と思わせるような内容もあったり。文章が、と言うより単語の連打を感じるエッセイ。ホント、川上さんにとって、もっとも余計なお世話だと思いますが、もう少し外の空気、風や太陽の暖かさを感じて過ごせばいいのになぁ、と。

  • ふわふわとした、独特の文体のエッセイ。リズムを保ち、流れるように読むのがいいかなぁ。椎茸がその後どうなったのか、気になる。

    あとがきに凄くびっくりすることが書いていた。

  • 川上さんの食に関するエッセイだとか。といっても、食の他にもたくさんのことが書かれています。
    川上さんの文章は目が覚めるような、素敵な表現が多い。
    そしていつも切なくなれるので静かなところで読んでます。
    あー、やっぱり川上さんのエッセイ大好きすぎる。

  • これが言葉のやつの強いところ、言葉のやつの凄いところ、何もかもを狂わせてどうじに何もかもを本当にして、これがすべてとくるむところ。
    (P.105)

  • 子供時代って侮れない。大人になって経験を経て色んなことを克服したつもりでいても、無意識に子供時代の記憶にかなりの部分を支配されていたりする。お子さんが生まれて、作品に今後どんな変化があるのかな〜。

  • ネットで公開されていたエッセイ集。
    作家の感受性の一端を垣間見た気がした。
    作者は、感情の細かな移ろいをきっちりと観察したかいつも試されている気がするという。努力というより一種の強迫観念が豊かな表現の源なのだろうか。
    そして、踊るような言葉の使い方。
    作家の才能というものは簡単なエッセイにこそ現れるのかもしれない。
    折角なので旦那さんの「シンセミア」を読んでみよう。

  • エッセイです。
    かなり自由な感じで適当な感じで、食に関するエッセイという位置づけのようですが、食に興味がないと言いきるだけあって無関係な話題がほとんどです。
    発光地帯の続編。前作同様に装丁がセンスがあり、キレイです。

    ダラダラと整理されないまま綴られる文章。それでもハッとしてしまうところが川上さんの魅力。テーマは不要に思います。
    以前のエッセイよりもぐるぐると哲学的に考える行為が減っていて、アクは少なくなってるような・・・。

    椎茸に電流ラムちゃんが笑えました。
    暇なときにササッと読める軽さです。

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魔法飛行の作品紹介

思い出す機能は、いつもわたしたちの中にある-『ヘヴン』『すべて真夜中の恋人たち』の川上未映子が大震災をまたぐ約一年間を綴ったエッセイ集。

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