恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES
- 中央公論新社 (2013年9月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045356
感想・レビュー・書評
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若くても大人でも、恋の痛みはみな同じ。ガイブンはなんとなく馴染まなくて、今回もわかりずらいところ(読解不足なのだけど)も多々あったが、それぞれ恋の痛みや滑稽さに屈折した共感を持ちながら読んだ。一番好きだったのは、ジャック・ランダ・ホテル。わたしも同じことをしていたかも。
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モントリオールの恋人
「未来を誰かと分かち合うというのは要するに、反復をより巧妙にこなしていかなくてはならないことを意味している。もしそれができなければ、未来を誰かと分かち合うのは、あまり愉快なこととは言えなくなる。」 -
私は恋愛小説はあまり読まないほうなのですが、この村上さんがセレクトした短編恋愛小説は楽しめました。
毎晩寝る前に1話ずつ読んで至福の時間を過ごしました。
1話の終わりに村上さんのコメントも楽しかったし、最後の村上さんの「恋するザムザ」もなかなかよかったです。 -
ひばりヶ丘Lib
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穏やかに無防備に、罪のない果物のようにぶら下がっていた。
村上春樹さんによる10のショートストーリーの翻訳です。
15年くらい前にガールフレンドから彼を紹介してもらって以来、村上さんはワタシにとって特別な作家さんです。「少し時間が経つと、彼の生殖器はまた柔らかく小さくなっていった。いっときの激しい盛り上がりはいつのまにか消えていた。それは今では脚の間に穏やかに無防備に、罪のない果物のようにぶら下がっていた。」なんて文章を、村上さん以外の誰がおこせるでしょうか。それがこの人の(すぐれているのかそうでないのかはわかりませんが)特別なところなのだと思います。
朝日新聞に掲載の「こころ」の読後ということもあって、「二人の少年と、一人の少女」という作品は結末さえ異なれ、かなりワタシの中でかぶりました。
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全体的に自分には合わなかった。
その中で気になった文書です。
モントリオールの恋人より
「アメリカのより、私たちの方がちょっとだけ早いの。カナダが感謝祭を発明したんだって。」 -
甘すぎない、ラブストーリー集。深くてリッチな読後感。
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2013年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
通常の配架場所: 開架図書(2階)
請求記号: 908.3//Mu43