どこの家にも怖いものはいる

著者 :
  • 中央公論新社
3.57
  • (30)
  • (74)
  • (85)
  • (13)
  • (2)
本棚登録 : 486
感想 : 89
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046377

作品紹介・あらすじ

作家の元に集まった五つの幽霊屋敷話。人物、時代、内容…バラバラなはずなのにある共通点を見つけた時ソレは突然、あなたのところへ現れる。これまでとは全く異なる「幽霊屋敷」怪談に、驚愕せよ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 5つの怪異は時代も場所も体験者もバラバラで、それぞれが不気味であり、それだけでも怖いのに何故か微妙に繋がりがありそうな感じがある。 著者の三津田と三間坂の2人が謎を解いていく。 分からないモノが、じわじわと追いかけてくるシーンや襲いかかってくるシーンはハラハラする。

  • 2023/06/06 再読
    結構前に読んだのですが、
    何となく気味の悪い感じが記憶に残っていました。
    三津田作品は実際の話かもしれないという雰囲気込みで楽しめる感じがいいですね。
    うまいエンタメ構成だと思います。
    読みやすいなーと思ったのですが、
    よくよく考えると手記構成の小説好きなのかなと新しい発見がありました。

    シリーズ物のようなので、
    わざと忌家を建てて住む(既読)
    そこに無い家に呼ばれる(未読)
    と読んでいきたいと思います。

  • 怖いのよ 割れ女
    どこの家にもいたら家帰れませんよ。
    雨の日屋上に目を向けられなくなります。
    もし、そこに……

  • 久しぶりに怖かった。家の怪異、ひとつひとつの事象を辿っていく、という要素がなんとなく小野不由美を思い出した。
    正体不明の変な音が聞こえる、というのが怖いなあ…。あとは割れ女に追いかけられるシーン、屋根で踊る老婆のシーンがくっきり想像できて怖かった。
    初めて読んだ作者なので、他の本も読みたいです。

  • あまり読まないホラー。
    姉からのおすすめで読みました。

    姉は4つめの話で、
    わたしは3つめの話で恐怖を感じました。
    人によってそれぞれですが、
    多分近場でないのはよかった、と思うほど。

  • 怖かった
    謎解き部分はあっさりめだけど、怖さを損ねないために、あえてわからないものにしてるんだろうな

  • 怖いけど気になって一気読みでした。
    他の作品も読んでみたいです。

  • 怖い。
    こっち来ないで欲しい。
    主人公が怖い目にあうのは、まあいいんだ。
    でもその怪異が、読んでるこっちにまでくるのはやめてよ。怖いじゃんか。

    しかもそのこっちくる怪異が、変な音とか変な違和感とかなんでも当てはめられそうなやつはやめてよ。いつもの生活が怖くなるじゃんか。
    やめてーー

  • 時系列がバラバラだったり、話が終わったあとにまた前の編の内容が戻ってきたりが何回もあるので混乱してしまい少々難しいです。
    間に挟むやりとりもしつこさやおじさんの幾度とない知識披露で表紙とのギャップがあります。
    でも本編の不気味な描写が好き。幽霊や呪いが出てくる、ちゃんと怖い話です。
    伏線がだいぶ後で明かされることもあり読み返したくなるご本でした。

  • 主人公(作者)は熱心な読者でもある若い編集者と知り合い、定期的に飲みに行く関係になる。
    怪談蒐集好きな編集者が話し出した怪談、なにか共通するものがあるという。
    幽霊屋敷シリーズ1作目。

    時代も場所も違う怪談から共通項を推理し、起源に行きつく謎解き要素もあるからホラーミステリーって感じ。
    主人公が作者だし、冒頭の呼びかけといい、どこまでが実話なのかわからない。そこも不気味。
    ネットに書き込まれた学生の体験談、部屋に侵入するところの描写が怖かった。

全89件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三津田信三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×