自分を知るための社会学入門

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 226
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046421

感想・レビュー・書評

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  • 時よりなんでこの本もっと話題にならないんだろって思う本ありますよね?まさにそれです!
    この本は大学2年の頃に教材として使われましたが、僕はそれ以上の価値があると思っています!
    大学生で授業を受けてる時ってなんか面白くないなーとかすごく薄っぺらいものに感じたことありませんか?それって日本教育的に大丈夫なのって思いますよね。
    明治を生きた夏目漱石も三四郎にて「日本の大学においては人としての心が押しやられ、深みのない単に薄っぺらい知識のやり取りが行われ、学生はその知識をただコピーするに過ぎない」と、これは今を生きる私たちにも当てはまるのではないでしょうか。
    だからこそ読んでほしいです。作者の人生に立ち会い、その現実から社会学を知っていただきたいと心から願っています。自分が生きた世界にはどんな学びがあるのか考えるきっかけになればと思います。

  • 自分も経験したことあることを社会学を使って学べるようになっていて、エッセイみたいに気軽に読めて面白い。

  • わかりやすかった。有名な映画も絡めて話していてとても面白かった。

  • 社会を形成する人間が、その社会のなかでどう個人としてつながっているのか

    それを様々な視点で論じるのが社会学なのだな

    そしてそれを学ぶことは、個人としての自分を俯瞰で見ることにつながるんだと思う

  • 具体例を挙げながら、社会学の理論が紹介されていたので、理論の理解が深まりそう。

  • 授業の参考に

  • 著者の岩本茂樹さんは大学教員のみならず、小学校、中学校、高校でも教員としての経験があるらしく、そのためか本書でも自身のエピソードトークと関西弁を交えながら面白おかしく社会学について解説してくれています。

    もちろんただ面白いだけではなく、多くの人にとって身近な話題を切り口として社会学の扉を開いていきます。

    各章末には、章で扱ったトピックについて考えを深めるための「深めてみよう」コーナーや本文中で取り上げた参考文献の記載があり、さらに自身で学びを深めるための契機になると思います。

  • 社会学の入門書です。僕が大昔に習った社会学の先人たちの名前が出てきます。
    著者は書いています「(社会学は)見えないものを見せてくれる」つまり「目の前の現象をこれまで身につけてきた思考枠組みでもって眺め、幅のある、そして奥域のある思考枠組みを教えてくれるのが社会学です」
    大学で」学んだ興奮が蘇ってきました。

  • 語り口が優しく、気になったキーワードもあったので図書館で借りた本。もしかしたら買うかもしれない。

    著者は大学社会学部の教授。
    2015年の本だけど、出典や参考文献は古く、きっと社会学の根本となるものを参考文献にしているんだろうと思った。
    社会学を入門の本でしかかじっていない私には、参考文献を読むにはまだハードルが高いかもしれない。

    1~8章までは、キーワードと共に誰がどういうことを提唱したのか、それが私たちの生活のどんなところで見かけるのかが書かれている。
    特に気になったのが、「メタ・メッセージ」「鏡に映る自己」「プロクセミックス」あたり。
    人間は社会的な動物なのだという感覚を教えてもらい、いかに周りの環境に影響されているのか、思い込みで生活しているのかを感じさせられた。

    一番、熱中して読んだのは8章と9章だと思う。
    8章は映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を例に、シンボリック相互作用論に触れる。
    世間が認めるそれっぽい恰好をしていれば、そう思い込んで評価してくれるし社会的に良いように自分を操作できる。見た目って大事だなあ、と凡庸な感想だけど……
    これも「思い込みで生きる私たち」ってことだよな。
    9章は「文学から社会学を学ぶ」という副題の通り、スタンダールの「赤と黒」、夏目漱石の「こころ」を例にしてモデル=ライバル論を解説している。
    呼び水効果というのか……なんで人のモノはよく見えてしまうのだろう? その心とは? なんて、気になってしまった。

    後半になるにつれ、直接的ではないものの、前半までのキーワードや解説されたことの復習ともいえるんじゃないかと思いつつ読んだ。
    各章ごとに、「深めてみよう」と小課題があるのもなんだか大学の授業みたいで面白い。
    (全部まじめに考えるのは大変だろうと思ったけど、メモはした)

  • 啓発本ではありません!

    著者の体験談を混じえながら、社会学の用語を解説してくれています。

    「へ~」と思うようなことがたくさん書かれてあり、オススメです!


    【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】
    https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200196951&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200443279&type=CtlgBook

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著者プロフィール

岩本茂樹

神戸学院大学現代社会学部教授。1952年生まれ。奈良県出身。関西学院大学卒業、同大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。30年間にわたり小学校、中学校、高校の教師を勤めた。関西学院大学社会学部准教授を経て2014年から現職。定時制高校で教鞭を執った経験をもとに、『教育をぶっとばせ――反学校文化の輩たち』(文春新書)を著し、反響を呼ぶ。他の著書に『先生のホンネ』(光文社新書)、『憧れのブロンディ――戦後日本のアメリカニゼーション』(新曜社)、『自分を知るための社会学入門』『思考力を磨くための社会学』(ともに中央公論新社)など。

「2022年 『「コミュ障」のための社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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