もののふ莫迦

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046667

作品紹介・あらすじ

豊臣秀吉の天下統一前夜。肥後国(熊本)田中城では村同士の諍いの末、一人の男の命が奪われんとしていた。彼の名は岡本越後守。だが、男は潔く首を差し出そうとするも、突如来襲した秀吉軍に城内は大混乱に陥ってしまう。九死に一生を得た男は、武器を取って応戦するが、これがめっぽう強かった。その戦いぶりを見込んだ敵将・加藤清正は、最愛の女性「たけ」を人質に軍門に降らせ、朝鮮の陣に従軍させることに成功するが-。豊臣に故郷・肥後を踏みにじられ、復讐心に燃える軍人・岡本越後守。豊臣にひたすらに忠節を尽くさんとする猛将・加藤清正。男の意地と意地が、朝鮮の戦場で激突する!

感想・レビュー・書評

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  • 岡本越後と加藤清正の2人のもののふ莫迦の物語。清正は太閤秀吉の命を忠実にこなし家や家臣を守ることがもののふの道と考え越後は弱い者の為に命をかける事がもののふの道と考え2人の男の意地がぶつかり合う。若い時に読んでいたら越後の自由な行動が爽快だったかもしれないが守るべき者が出来たら清正の生き方にも理解出来る気がする作品。

  • 2018.2 濃すぎるキャラで、ちょっと食傷気味。肩に力入りすぎじゃないでしょうか。

  • 主人公の登場の仕方も斬新、死ぬ予定なんだもの。キャラも良く話に引き込まれていく。秀吉が天下を取り、朝鮮出兵の時、大国に虐げられてきた肥後国のもののふが「もののふ道」を貫く話。

    朝鮮に寝返った「降倭」なんかも知らなかったし、朝鮮出兵のイメージも膨らみ、歴史小説としても面白い。何より主人公がどんな状況になろうとも「もののふ道」を貫いていく様がカッコいい。

    秀吉朝鮮出兵:16世紀に起こった世界最大の国際戦争

  • まさに己の信じる「もののふの道」を邁進する莫迦の話し。
    羨ましい気もするし、面白くもありますが、正しい道は決して一つではないはず。それぞれの思う「もののふの道」を認め合っていければもっといいのに。
    それが出来ないところが莫迦なのでしょうが。

  • 豊臣秀吉の天下統一前夜。肥後国(熊本)田中城では村同士の諍いの末、一人の男の命が奪われんとしていた。彼の名は岡本越後守。だが、男は潔く首を差し出そうとするも、突如来襲した秀吉軍に城内は大混乱に陥ってしまう。九死に一生を得た男は、武器を取って応戦するが、これがめっぽう強かった。その戦いぶりを見込んだ敵将・加藤清正は、最愛の女性「たけ」を人質に軍門に降らせ、朝鮮の陣に従軍させることに成功するが―。豊臣に故郷・肥後を踏みにじられ、復讐心に燃える軍人・岡本越後守。豊臣にひたすらに忠節を尽くさんとする猛将・加藤清正。男の意地と意地が、朝鮮の戦場で激突する!

  • 「もののふの道」に愚直な主人公。
    あるべき自分を目指す人間は周囲にも眩しく見える。
    憧れつつも憎む粂吉。
    優柔不断な彼が一番人間らしく見えた。

  • 前作の「うつけの采配」は結構面白く読んだんだけどな~。
    男性が読むとまた違うのかな?

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著者プロフィール

中路啓太
1968年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得の上、退学。2006年、「火ノ児の剣」で第1回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞、作家デビュー。2作目『裏切り涼山』で高い評価を受ける。綿密な取材と独自の解釈、そして骨太な作風から、正統派歴史時代小説の新しい担い手として注目を集めている。他の著書に『うつけの采配』『己惚れの記』『恥も外聞もなく売名す』など。

「2022年 『南洋のエレアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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