- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120048753
作品紹介・あらすじ
死んだ友だち。誰とでも寝る母。あいまいな記憶。はじまりも、終わりもない、ぼくとわたしと死者の"パレード"。存在することの根本を問いかける著者渾身の長篇小説。
感想・レビュー・書評
-
面白いけれど、一気に通読は辛い。途中で読むのをやめた。とはいえ、1ページにこの小説世界の全体が凝縮されているので正直最後まで読まなくてもよい類の小説だと思った。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中で小休止
保坂さんが、恭平さんとドミューンに出たときに、紹介していた -
「〜らしい、〜な気がする」という主人公の曖昧な記憶をたぐり寄せるように話が進みます。いや、進んでいるのすら不確かなのかもしれない・・・。
この本を読んでいて昔あったことを思い出した。
学生時代にレジのバイトをしていたとき、
あるお客さんから「おつりが1000円足りなかった」と言われたので店長が私のレジのお金を調べたのだが、過不足は見当たらなかった。しかしお客さんは食い下がり足りないと言い続ける。私はおつりは必ず確認して渡している。おそらく数え間違えてはいないと思った。しかし間違えたのかもしれないとも思った。 沢山のお客さんのレジを打っていて、そのすべてを記憶しているわけじゃないし、絶対に間違っていないという自信が持てなかったのだ。
なにかを断言するって大事なことなのだと改めて思う。相手を不安になさないために。そう、この本を読んでいて不安な気分をかき立てられてしまったのでした。まだ54ページしか読んでいないですが、一旦読み進めるのをお休みしようと思います。 -
とつぜん姿を消した長谷川。身に覚えのないSEXの話をする吉井。隣で寝ている見知らぬ女……「ぼく」と「世界」のダンスがはじまる。認識の足枷を叩き割る、著者渾身の長篇小説。